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掃除機
2019/12/16 18:35

CEOが夢見た「掃除を忘れさせる」ロボット掃除機が実現! 「ルンバ」「ブラーバ」の現行8モデルを一気にチェック

「さまざまなカテゴリの人気No.1シリーズのほぼすべてを網羅しよう!」という企画が「人気モノNo.1大図鑑」。今回は、先進技術で市場をリードする(※)ロボット掃除機界の雄・アイロボットを特集します。アイロボットは、国内累計出荷台数300万台超えのルンバを擁するロボット掃除機メーカーの代表格。ルンバは現在、自動ゴミ収集機を備えたi7+や超ハイコスパのe5など5モデルが揃います。

※ロボット掃除機販売台数シェアNo.1(富士経済「グローバル家電市場総調査 2018」調べ)

 

「存在を意識しない」というロボット掃除機の理想を実現

ルンバは掃除という概念に革命を起こした製品です。2002年にAI搭載の初の家庭用掃除ロボットとして登場し、世界での累計販売台数は2500万台以上に。特に画期的だったのは、15年登場の980(※)。高度なマッピング技術で掃除していない場所を把握して効率良く掃除できるようになり、稼働面積が飛躍的に増えました。

 

現行最上位機のi7+/i7はフロアの間取りを認識し、「キッチン」「リビング」など指定して掃除可能。i7+は、本体ダスト容器のゴミをクリーンベースに収集し、数か月間ゴミ捨て不要です。さらに拭き掃除ロボットのブラーバ ジェットm6とi7+/i7が連携し、i7の掃除終了後、自動でm6が拭き掃除を始め、床面をよりきれいに保てるようになりました。

 

アイロボットの理想は「存在を意識しない掃除機」。「家に帰ったらいつの間にか部屋がきれい」な生活を、ほぼ実現したと言えます。

※:現在はサブスクリプションサービスで展開

 

CEOに聞いた アイロボットのいままでとこれから

アイロボットCEO

コリン・アングルさん

マサチューセッツ工科大学大学院卒。1990年アイロボット設立。「ルンバ」、産業用ロボット「パックボット」など数々の実用ロボットを開発。

我々が提供したいのは人生を豊かにする“時間”

「人の生活に役立つロボットを」という理念のもと設立されたアイロボットは、2002年の初代ルンバ発売以降、家庭用ロボット市場のトップを走り続けてきました。CEOのコリンさんは最新モデル、ルンバi7+の意義をこう語ります。

 

「間取り学習機能とクリーンベースの自動ゴミ収集機能により、私がロボット掃除機の開発を始めた当時から考えていたビジョンがついに実現しました。それは『何週間もずっと掃除のすべてを忘れさせてくれる掃除機』です」

 

また、「ルンバのスマートスピーカーとの連携も重要」と語ります。

 

「家電のコネクテッド化が“より良いユーザー体験”を生む機会を今後も探り続けたい。我々が提供するのは単なる掃除機ではなく、人々の生活をより便利にし、人生を豊かに過ごすための“時間”です」

 

「間取り学習」や「自動ゴミ収集」機能で床掃除を丸投げできる

【その1】 ルンバi7+

実売価格14万2868円

■2019年3月発売 ■清掃範囲:フロア全体 ■マッピング機能:Imprintスマートマッピング ■スマホ連携:対応

室内の環境を学習する「Imprintスマートマッピング」機能を搭載。クリーンベース(自動ゴミ収集機)により、ゴミ捨ての手間が大幅に減らせます。「仕事などで毎日の掃除は大変。でも部屋は毎日きれいにしたい」という人に最適。

 

【その2】 ルンバi7

実売価格10万9868円

■2019年2月発売 ■清掃範囲:フロア全体 ■マッピング機能:Imprintスマートマッピング ■スマホ連携:対応

クリーンベースは非搭載だが、「Imprintスマートマッピング」やパワフルな吸引力、独自のデュアルアクションブラシなど、基本性能はi7+と同じ。定期的なゴミ捨てが苦でなければ、3万円以上安く魅力的です。

↑移動中に撮影した画像から室内の目印を認識し、フロアの間取りを学習。最大10フロアに対応し、多層階の家でも各階の間取りを記憶できます

 

↑本体が自動ゴミ収集機「クリーンベース」に戻ると、ダスト容器内のゴミをベース内に自動排出。ダスト容器30杯ぶんのゴミを貯められます

 

【その3】 ルンバ960

実売価格7万6868円

■2016年8月発売 ■清掃範囲:フロア全体 ■マッピング機能:搭載 ■スマホ連携:対応

カメラと多彩なセンサーで「iAdapt2.0 ビジュアルローカリゼーション」がフロア全体をナビゲート。一度の走行で家中を効率良く掃除します。常にフロア全体をきれいに保ちたい人には文句なしです。

 

【その4】 ルンバe5

実売価格5万4868円

■2018年10月発売 ■清掃範囲:1部屋ずつ ■マッピング機能:非搭載 ■スマホ連携:対応

高速応答プロセスiAdaptで高度な状況判断をしつつ同じ場所を複数回掃除。1部屋ごとの掃除に最適です。ゴミ除去力の高いデュアルアクションブラシやスマホアプリ対応など機能満載で、コスパに優れています。

 

【その5】 ルンバ643

実売価格3万2868円

■2018年8月発売 ■清掃範囲:1部屋ずつ ■マッピング機能:非搭載 ■スマホ連携:非対応

ルンバの基本機能を搭載。スマホ操作やスケジュール機能は非対応ですが、本体操作で1部屋をくまなく掃除し、充電台に自動帰還します。ルンバの掃除能力の優秀さをおトクに体験したい人にオススメ。

 

【その6】 ブラーバ ジェットm6

実売価格7万6868円

■2019年7月発売 ■清掃範囲:ウェットモード60畳/ドライモード60畳 ■マッピング機能:Imprintスマートマッピング ■スマホ連携:対応

ルンバi7+/i7と同等の頭脳を持った床拭きロボット。部屋の間取りを学習し、効率的なルートで移動しながら床に水をスプレーしてピカピカに拭き上げます。部屋や曜日の指定も可能。

 

【その7】 ブラーバ ジェット250

実売価格3万2868円

■2019年6月発売 ■マッピング機能:非搭載 ■清掃範囲:ウェットモード12畳/ダンプモード、ドライモード15畳 ■スマホ連携:対応

ジェットスプレー機能と掃除パッドの振動で、こびり付き汚れを徹底除去。掃除モードを3種用意し、スマホで噴射水量も調整できます。小型サイズで小回りが利き、狭いキッチンや洗面所に最適。

 

【その8】 ブラーバ 390j

実売価格4万3868円

■019年6月発売 ■清掃範囲:ウェットモード20畳/ドライモード56畳 ■マッピング機能:非搭載 ■スマホ連携:非対応

付属の「NorthStarキューブ」で部屋の形状や家具の配置を確認して拭き掃除。リビングなど広い部屋の掃除に最適です。市販の掃除シートにも対応し、ランニングコストを抑えたい人にぴったり。

【現行ルンバの源流となったモデルをチェック!】

地雷探査ロボット「アリエル」(1996年)

↑磯に埋められた地雷の除去用に開発。水陸両用で、金属をセンサー検知し、地雷なら地中に埋め込んで爆発させます。紛争地域などで活躍

 

初の家庭用ロボット「ルンバオリジナル」 (2002年)

↑地雷探査ロボの技術を応用。円型やゴム製のバンパーなどの特徴は現在のルンバに通じます。初代以降、歴代機種のサイズがほぼ同じなのがデザインの完成度の高さの証です