みなさんは、Facebookのメッセンジャーに搭載されているAIアシスタントがどんどん賢くなっているのをご存知でしょうか? 4月にリリースされた人工知能機能「M」が、いつの間にかパワーアップ!
なんと、友達とのメッセンジャーのやりとりをじっと見守り、さりげなくサポートしてくれるのです。これを使えば、間違いなく人間関係が今まで以上に円滑になるでしょう。今回は、この「M」がどれくらい優秀なのかをご説明します。
AIが約束のリマインドやデリバリーの提案をしてくれる!
「M」は、例えば友人とのメッセージのやりとりで、「ありがとう」を伝えたいときには文脈に適したスタンプを提案したり、友人との会う約束が決定したらリマインドをしてくれたりと、メッセージ作成時間の短縮化などの機能を担います。
いまはアメリカ国内限定のサービスですが、「何をテイクアウトしようか?」と話し合いをしていると、デリバリー食品の注文を提案。P2P決済を使った簡単なお金の受け渡しまで担ってくれます。また、「Uber」配車サービスの利用までサポートしてくれる機能も。
AIアシスタントには学習機能があるため、「使えば使うほど賢くなる」といいますが、これまでの機能がさらに改善されるとFacebookが自社のニュースルームで公にしています。
なんと誕生日メッセージの送信や読み落としを防ぐ機能も
6月27日付で、Facebookのニュースルームに書き込まれたのが、メッセンジャーの新機能です。
まずは、ユーザー同士の「これから電話するね」といった類のテキストのやりとりを「M」が感知すると、メッセンジャー上にボイスコールの提案がポップアップされるという、まるで秘書のような機能。
また、もしチャット相手が誕生日なら、誕生日カードやメッセージを送ってお祝いすることをリマインドするなど、SNS上のコミュニケーションを潤滑にする提案をしてくれるとのこと。
さらに友人とのチャットに登場したコンテンツの保存を提案し、見落としたり、読み忘れたりするのを忘れないようにサポートしてくれるという機能も!
これらのサービスは、まだ英語とスペイン語に限られているとのことですが、いずれ日本語でのサービスも開始されるのではないでしょうか。ちょっとSNSでのやりとりが面倒になっているとき、こういった機能はありがたいものです。
そんなAIアシスタント「M」の改善に対して、海外ユーザーの評価はじつに様々。「Facebookは嫌いだけど、メッセンジャーは便利」という声もあれば、「対して役に立たたないよ、そんな機能」「ターミネーターの悪のAI・スカイネットみたいに賢くなったらどうする?」といった冷めた見方をしているユーザーも。
とはいえ、Facebookがメッセンジャー機能をますます充実させることで、日本で大きなシェアを持つコミュニケーションアプリLINEの強力なライバルとなっていくことでしょう。
でしゃばらずにさりげなくサポートしてくれるので、意外と「M」の存在は見落としがち。しかし今後、少しずつ賢くなってユーザーの縁の下の力持ちから、パートナーとなっていくはず。「M」に限らず、これからのAIは人と人のコミュニケーションを少しずつ変えていってくれそうです。