仕事や買い物など、ペットを連れて行けない場所へ出かけるとき、後ろ髪をひかれる思いをするはず。大事なワンニャンたちは、ちゃんとお留守番している? 用意しておいたおやつを食べたかな? そんな家での様子が気になる飼い主に、昨今は“ペットカメラ”という心強い味方が登場しています。
ペットカメラとは、ネットワークを利用した監視カメラのようなもの。室内に設置した小型のカメラがペットの姿をとらえ、飼い主は外出先からスマートフォンで、その撮影したデータを視聴できます。つまりどこに出かけていても、ネットワークにつながりさえすれば、リアルタイムで大事なワンニャンたちの様子をチェックできるのです。
そこで今回は、最新のペットカメラ4モデルをピックアップ。いまInstagramで大人気のワンちゃん&猫ちゃん(とその飼い主さん)に、1週間お試ししてもらいました。お留守番が心配だった飼い主と、ちょっとさみしい思いをしていたワンニャンたちは、この4モデルをどう判定する?
最大4台のカメラで自宅の安全を見守り!
パナソニック
ホームネットワークシステム
スマ@ホーム システム おはなしカメラキット
実売価格2万5250円
スマホに転送した映像で自宅の様子を確認できる、「スマ@ホーム システム」の屋内用カメラ。最大4台を接続して、自宅のペットを遠隔で見守れます。スピーカーとマイクを内蔵しているので、双方向通話も可能。センサーが室内の温度を検知するので、ペットの快適な室温になっているかを把握しやすいのもうれしいポイントです。
試してくれたのは……
まるで眉毛のような模様と笑顔がチャーミングな、黒柴の女の子。特技は“鼻パク”と“頭のせ”。4歳。
赤外線LED搭載で暗所の撮影もOK
飼い主さんの声にみくちゃんも安心!
固定式カメラなのでフレームアウトに注意
飼い主さんの使用感まとめ……
「室内飼いならカメラの複数使いがオススメ!」
「いつもみくがいるリビングに設置。設定にやや手間取りましたが、ホームネットワークを構築済みのお宅なら設定は簡単なはずです。みくが鼻でクンクンすると倒れてしまったので、カメラを固定できると便利かも! 1週間使ってみて強く感じたのは、カメラを複数台設置しての使用がオススメということ。特にペットは部屋を移動するので、よくいるお部屋のカメラと複数台接続しておけば、愛犬の様子をより便利に確認できそうです」
ペットと遠隔で遊べる“お世話”機能が満載
日本エイサー
実売価格2万4800円
ペットを見守るだけでなく、おやつをあげたりしつけしたりもできる多機能カメラ。水平130°、垂直22°(上)、45°(下)と視野角が広く、レーザーや効果音で遊ぶこともできます。本体下部にはおやつ用ディスペンサーを搭載しており、最大9回分のペット用おやつを格納できます。最大8台のモバイル端末と、同時接続が可能。
試してくれたのは……
鼻のヒゲ模様からその名が付いた白黒猫。彼女と21匹の愉快な仲間たちの毎日はInstagramをチェック!
猫や小鳥の効果音&通話機能に興味津々!
ボタン1つでおやつが出せてセットも簡単!
猫じゃらし機能は“オート”がオススメ!
飼い主さんの使用感まとめ……
「見守るだけでなく遊ぶこともできて大満足です!」
「いつでも猫の様子が見られてコミュニケーションも取れるなんて、感動です! 今回は床に設置し、猫目線の映像を激写。初期設定時のWi-Fiとの接続も、アプリの案内に従ってあっという間に終わりました。アプリはわかりやすいアイコン表示なので、父や母でも簡単に使いこなせていましたよ。録れた音声も映像も想像以上にキレイで、かわいいシーンも記録でき、もう言うことなしです。暇さえあればアプリをチェックするようになりました(笑)」
広角HDカメラでペットの映像を鮮明にキャッチ!
ソフトバンクセレクション
実売価格1万4800円
138°の広角レンズを搭載したネットワークカメラ。HD画質のカメラで、ペットの様子を鮮明に捉えます。動きと音声を感知するセンサーを搭載しており、部屋やペットに異変があればスマホに通知。専用のアプリを使って静止画や動画を記録可能で、データは端末内に保存されます。
試してくれたのは……
6匹の猫と暮らすスコティッシュフォールドの男の子。ファッショナブルな着せ替えコーデも不定期で更新中。
SNS機能で他家の猫と遊べる!
声に反応するから安心して外出できる
レーザー機能は夕方以降に効果を発揮
飼い主さんの使用感まとめ……
「人間同士のコミュニケーションにも使えます!」
「ペットカメラの使用は初めてでしたが、想像以上に便利でした。電源近くにあるキャットタワーにカメラを設置。カメラの角度は変えられないので、部屋全体を見渡すには、後部を台に乗せて斜めにする必要がありましたが、色も形もシンプルで部屋に馴染みやすいのが良いですね。アプリで簡単にオンライン動画が見られて相互通話もできるので、ペットだけでなく家族同士で使っても、とっても便利でしたよ!」
夜間の視聴もできる小型ネットワークカメラ
JVC
ハイビジョンIPカメラ
実売価格1万9150円
最大1280×720ドットのHD画質で、ペットの様子をスマホから見守れるネットワークカメラ。6インチのスマホよりも小さな手のひらサイズで、インテリアを邪魔する心配がありません。ほかに、人感センサーやドアの開閉を感知するセンサーを同梱する「GV-F1KIT」(実売価格3万7580円)もラインナップしています。
試してくれたのは……
フレンチブルドッグの5歳の男の子。なんとも言えない表情のドアップ写真に、癒される人が急増中。
赤外線カメラで夜間の視聴に対応
クリアな音声で声かけできる!
コンパクト設計でインテリアに溶け込む
飼い主さんの使用感まとめ……
「ペットの様子をキレイな映像で残せます」
「行動範囲のソファ周辺が見えるように設置。Wi-Fi登録で少し迷いましたが、手軽に設定できました。スタンドの底は広めでマグネットが付いているので、小さいのに安定感抜群。首が曲がるため、角度調整も簡単でした。ペットカメラは、これまでに何台か使ってきましたが、これは画質が特にキレイですね。ペットカメラ独特の紫がかっていたり黄色がかったりしているような映像ではなく、クリアで明るい映像に撮れて気に入りました!」
ちなみにこのペットカメラは、最初に書いたように、ネットワークを介した監視カメラですから、ペットのお留守番チェック以外にも、料理中にほかの部屋にいる赤ちゃんの様子を確認したり、地方で暮らす両親とコミュニケーションをとったり、用途はさまざま。ペットを飼っていない人にとっても役立つ便利なアイテムなのです。
※価格は2017年8月1日時点の参考価格(税込)です。
取材・文=佐伯尚子 文=@Living編集部
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