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2018/7/30 20:00

訪日外国人に人気の「スマートホステル」、人気の秘密は「エンタメ性」にあった

東京オリンピックを前に訪日観光客はますます増えている。観光庁の調査によると、訪日外国人旅行者数は2020年には年間4000万人まで上る見込み。そこで重要になるのが、“宿”だ。

 

観光客が快適に過ごせるかどうかは、宿の印象が大きく左右する。近年、多くのIoTデバイスが発表され注目を集めるなか、その最新技術を取り入れて訪日観光客からの高い人気を得ているのが、IoT体験型宿泊施設のスマートホステル「&AND HOSTEL(アンドホステル)」だ。

 

東京に4店舗、福岡に1店舗を構えるこのホステルになぜ、外国人観光客は魅了されるのか――。浅草に新たにオープンした旗艦店に訪れたら、その理由が分かった。

 

スマートホステルとは何なのか?

スマートホステルとは、客室内にIoTデバイスを備えているホステルのこと。And factoryが運営する「&AND HOSTEL」は、2016年8月に1号店を開業し、今年の8月1日に6店舗目となる「&AND HOSTEL ASAKUSA STATION」を浅草にオープン予定だ。

 

&HOSTELでは、チェックイン時にカギの代わりに専用のスマートフォンを渡される。部屋の開錠施錠はもちろん、室内のライトやテレビ、エアコンなどのさまざまな家電の操作がスマホをタップするだけで簡単に行えるのが最大の魅力だ。

 

↑IoTデバイスを備えた客室「IoT ROOM」は、8500円から1万2800円。照明のPhilips Hueに加え、MESH、iRemoconなどを利用可能

 

通常、IoTデバイスを操作するには、それぞれの専用アプリを使う必要があるが、&AND HOSTELでは、それらをひとつのアプリに一元化することで、より快適に利用できるようにした。

 

誰でも使えるように感覚的に操作できるデザイン

訪日観光客の心に刺さるのは、スマホをタップするだけで部屋の家電が自動で動く見た目のおもしろさだ。

 

なかでもポイントとなるのが、ただ「電気をつける」などの操作ではなく、「Wake up!」「I’m home!」「Go out!」「Concentrate」「Relax」「Sleep」の6シーンごとに複数の家電を一括で操作できる点。「I’m home!」は今回新たに加わったシーンだ。

 

例えば、起床時に「Wake up!」ボタンを押すと、カーテンが開き、照明がつき、スマートスピーカーから爽やかな音楽が流れ、空気清浄機が起動するなど、朝の目覚めに適した快適な環境が一瞬で整う。

 

利用した外国人観光客からは、その様子に「アメージング!」という喜びと驚きの声が多いと言う。

 

↑「Wake up!」「I’m home!」「Go out!」「Concentrate」「Relax」「Sleep」の6シーンを選択できる

 

専用アプリが対応するのは英語と日本語のみだが、「言葉が理解できなくても視覚的に操作できるようにデザインされている」とのこと。これも言語をハードルに感じる外国人観光客にとってうれしい点だろう。実際にIoTルームを体験してみると、タップひとつで部屋の様子があっという間に変わっていく様子は、見ているだけで気分が上がるエンターテインメントのようだった。

 

 

交流したい人へのニーズに応える

外国人利用者がホステルを選ぶ理由のひとつとして、他者との交流がある。そのニーズに応えるために、専用アプリはラウンジの混雑状況が確認できる機能も備える。「1階の共同スペースに人が集まっているからちょっと顔を出そう」と、コミュニケーションを取りやすい環境があるのも、外国人観光客から喜ばれている点だという。

↑ほかの宿泊客と交流できる共有スペースのラウンジ。BALMUDAの電子レンジやsirocaのコーヒーメーカーなども利用できる

 

また、シャワー室の空き状況もアプリから確認可能。私はホステルに何度か宿泊した経験があるが、ほかの利用者とシャワーの時間が被らないように何度も見に行くのが非常に面倒だったため、このシステムはありがたいと感じた。

 

↑シャワー室のロック。搭載したセンサーが、カギの開け閉めを判断し、専用アプリに情報を送信する仕組み

 

 

ホテルを起点として周辺の情報を得られる

「&AND HOSTEL ASAKUSA STATION」では、専用のスマホのほか、客室に用意された専用タブレット「tabii(タビー)」も利用できる。

↑専用タブレット「tabii」で周辺地図を表示。ほかにも、動画を観たり、観光情報を確認したりできる

 

タブレットで動画や音楽などのコンテンツを楽しめるだけでなく、ホテルを起点とした地図を参照できるのが特徴だ。

 

初めて訪れる土地で、コンビニやレストランなどを探すのは時間がかかるもの。しかし、tabiiを利用すれば、わざわざ自分のスマホで検索したり、フロントに行き方を聞く必要がない。とくに、周辺の地理に関するフロントへの問い合わせが多い外国人観光客のニーズに合ったサービスだ。

 

シティホテルやビジネスホテル、カプセルホテルなど既存のホテルとは異なるサービスで利用者を魅了するスマートホステル「&AND HOSTEL」。最新のIoTに触れたり、外国人観光客との交流を楽しんだり、グループで割安に宿泊したりと、外国人観光客だけでなく、もちろん日本人のニーズにも応える。ぜひこの機会に、ちょっとした非日常を楽しみにスマートホステルを活用してみてはいかがでしょうか。

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