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2016/4/26 18:32

ゆとり世代は何を考えているのか? 「ゆとりと呼ぶな!」「自分たちは打たれ弱い」との声も

宮藤官九郎脚本、岡田将生主演のドラマ、「ゆとりですがなにか」がスタートしましたが、当のゆとり世代は、日々一体何を感じて過ごしているのでしょうか? ゆとり世代に実施したアンケートによれば、やはりゆとりと呼ばれるのには抵抗があるようです。

 

20~28歳までのゆとり世代688人を対象に調査を実施

1987年4月から1996年3月生まれの子どもたちは、小・中学生の頃にいわゆる「ゆとり教育」を受けており、この世代が「ゆとり世代」と呼ばれています。現在、ゆとり第一世代である1987年度生まれは三十路を目前に控え、1995年度生まれは成人を迎えています。

 

住まいに関するトレンドや実態調査をするオウチーノ総研は、そんな20歳~28歳の「ゆとり世代」の男女688名を対象に、ゆとり世代についてどう考えているのか調査しました。

 

■調査概要

◎有効回答:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住で20歳~28歳の男女688名(学生は除く) ◎調査方法:インターネットによるアンケート調査 ◎調査期間:2016年4月12日~4月19日

 

「ゆとり」は“使えないやつ”の隠語に聞こえる!

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まず、「自分自身や同世代の人々は『ゆとり』だと思いますか?」という質問をしたところ、「ゆとり」自覚派が68.6%、「ゆとり」否定派が31.4%でした。次に、「ゆとり」と呼ばれることについてどう思いますか? と聞いた結果が上のグラフ。「嬉しい」・「どちらかというと嬉しい」という好感派はわずか9.5%で、「どちらかというと嫌だ」・「嫌だ」という悪感派は57.7%と半数以上を占めました。

 

好感派の理由を調査したところ、最も多く挙がったのは「予防線になるから」という理由で、「ゆとりだからと甘やかしてくれるから」(27歳/女性)や「ゆとりはマイナスイメージがあるから、多少ミスをしても許されがち」(27歳/女性)などが挙げられたようです。そのほかには「営業職のため、良くも悪くも印象に残る」(28歳/男性)などの声が聞かれました。

 

反対に悪感派の理由としては「馬鹿にされている・見下されていると感じるから」という理由が最も多く、「知識が足りていないと思われていそう」(26歳/女性)、「“使えないやつ”の隠語に聞こえるから」(28歳/男性)などが挙がったようです。

 

次いで「一括りにされたくない」という声が多く、「個人ではなく、その世代をひとまとめにして考えられている気がするから」(26歳/女性)、「ゆとりだからとみんな一緒にされ片づけられるのは納得いかない」(24歳/女性)などが聞かれました。

 

また「自ら望んだわけではないから」という意見も多く、「選んでゆとり世代になったわけではないので、悪い意味で言われると良い気はしない」(23歳/男性)、「ゆとり教育にしてきた人たちの責任転嫁みたいだから」(26歳/女性)などが挙がったようです。

 

そのほかにも「世間的に良い意味で使われているのを聞いたことがないから」(23歳/男性)、「楽をして生きていると思われていそうなので」(27歳/女性)などが挙がったようです。

 

 

打たれ弱く仕事よりプライベートを優先

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また、「ゆとり世代の特徴は何だと思いますか?」と調査したところ、グラフで分かるように、26.7%が「特にない」と回答。17.0%が「打たれ弱い・失敗を恐れる」と答え、「怒られ慣れていない」(28歳/男性)や「挫折経験が少ない」(25歳/女性)など、失敗経験が少ないからという理由が多く挙がったようです。

 

次いで、14.7%が「仕事や仕事上の付き合いよりプライベートを優先させる」と回答し、「プライベートの充実のために仕事をしているから」(25歳/女性)や「会社というコミュニティに縛られることは嫌いで、もっと広い範囲をコミュニティとしているから」(24歳/男性)などの意見が多かったようです。

 

14.0%の「スマホ・ケータイ依存」では、「生まれた時からデジタルに囲まれていたから」(25歳/男性)や「スマホがないと仕事もできない」(28歳/女性)などが挙がりました。

 

また、「ゆとり教育が良かったと思いますか?」という質問に対しては、「良かった」とした人と「悪かった」とした人がほぼ同じ割合。「良かった」人は、「休みが多かったから」という理由が最も多く、「悪かった」とした人は、「もっと勉強したかった」という理由が最も多く挙がりました。「ゆとりまでの移行期間で、中途半端だったから」(28歳/女性)、「ゆとり開始の年だったので、目的やコンセプトがブレブレで教育現場が混乱していたから」(28歳/女性)などの意見も聞かれ、国の政策の犠牲になった部分も少なからずあるようです。

 

「ゆとり世代」は、自らが「ゆとり」であることを自覚しつつ、世間やほかの世代が貼るレッテルに嫌悪感を抱いているようです。全ての人が同じではないのに、ひとくくりでまとめられるのは辛いものですね。ただし、アンケートを見る限りでは、彼らがストレスに弱く、仕事に対してドライであるとの傾向もあるようです。特別扱いする必要はありませんが、今後、ゆとり世代と付き合う必要がある人は、今回の結果を頭に入れておいて損はありません。

 

【URL】

オウチーノdeヨムーノ http://www.o-uccino.jp/article/archive/trend/20160425-souken/

 

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