犬が家の中を走り回っている我が家。気づいたら、部屋の壁紙が傷だらけ! 子どもは何度しかっても壁に落書きをしちゃうし……。落書きは拭いても落ちないし、ボロボロの壁紙は、簡単に修復できそうもない。それにどうせ貼り替えたところで、すぐにボロボロにされちゃうんだろうな……。せっかく手に入れたマイホームなのに、諦めるしかないの?
そういえば、3軒隣に住んでいる小林かをりさんは、自宅の家具をほとんど自身でDIYしていると言っていたわね。最近DIYにもなれてきたし、壁紙の修繕方法の相談をしてみようかしら。
参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお母さんが、壁の修復で困っているようです。
参田家の人々とは……
ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、ご近所の専門家に解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
傷ついた家の壁を修復するには?
お母さん「うちの犬が壁紙を傷つけちゃうんです。業者に頼んで壁紙を貼り直してもらおうと思ったんですけど、またすぐ、子どもや犬に汚されそうで。何かいい方法はありませんか?」
小林さん「傷がついてしまった壁紙を自分で貼り替えるのも手ですが、時間がかかってしまいますよね。参田さんには、壁に直接両面テープで貼り付けられる『軽量レンガタイル』がおすすめです。特別な道具は不要ですし、家事や子どもの世話の合間に作業を進められますよ」
お母さん「へぇ、そんなものがあるんですね! でも、レンガタイルって、どう色を組み合わせたらいいのかわからないんです」
小林さん「やわらかい印象にしたいなら白系の色で固めるといいですね。高級感を出したいのであれば、茶系のタイルを選ぶとまとまりが出ていいですよ」
お母さん「色は系統をまとめるのが大事なんですね。これなら、子どもに手伝ってもらいながら作業できるからいいかも! でも、簡単なように見えて、貼り方にセンスが必要な気が……。どうやって貼ればいいんでしょう?」
小林さん「そんなに難しく考えなくても大丈夫ですよ(笑)。床と壁の境目から傷がある場合は、床側から順番に隙間を空けないようにして貼りましょう。タイルの色に飽きたら、マットタイプの水性ペンキをタイルに塗れば、部屋の印象を変えることもできますよ」
お母さん「なるほど。これなら、子どもに手伝ってもらいながら作業ができそうです!」
小林さん「最近では、簡単に腰板をつけられるDIYキットも売っているので、買ってきてペットの居住スペース全体に貼ってあげるのも手かもしれませんね。腰板はホームセンターで10枚2000円ほどで購入できますし、簡単に貼り付けが可能です。設置する際は、飾りぶちを端に付けてあげると板の断面部分を隠せますよ」
お母さん「細い板を壁に並べて貼っていくイメージですね。おしゃれなママ友の家には、必ずといっていいほどありますね!」
小林さん「一枚一枚の板の色を変えて貼って、ストライプ風にするのもおすすめですね。木なら、傷が付いても逆に風合いや味と思えるので、気になりません。それに木材を使えば、湿気が多いときは吸い取ってくれますし、乾燥しているときは軽く霧吹きで水をかけるだけで加湿もできて一石二鳥ですよ」
お母さん「天然の加湿&除湿器になるんですね! それと……もうひとつの悩みは子どもの落書き。娘は壁紙をキャンパスだと思っているのか、所構わず落書きをしてしまうんです。しかも油性マジックで! あぁ、思い出しただけで、めまいが……」
小林さん「子どもは壁紙に落書きをしてしまうものですよ(笑)。なので、部屋の中に『ここにお絵描きしてもいいよ』というスペースを作ってあげましょう。せっかくなので、手作りの黒板をDIYしてみませんか? ホームセンターで好みのサイズのベニヤ板を購入したら、下地として、磁石がくっつくようになるマグネット塗料を塗った後、よく乾燥させてから黒板塗料を塗ります。最後に飾りぶちを装着してあげれば完成! 作った黒板はあえて壁に貼らずに壁にかけてあげれば、取り外しもできて便利ですよ」
お母さん「たしかに取り外しができるようにすれば、床に寝転んでお絵描きもできちゃいますね。早速つくってみます!」
まとめ
子どもと一緒にDIYしよう!
早速ホームセンターで材料を買い、黒板づくりを決行! 子どもも一緒に作ったからか、完成した黒板を大事に使ってくれているし、なにより壁に落書きしなくなったのが本当にありがたい。教えてもらった「軽量レンガタイル」も、壁に貼ってみたらおしゃれに傷を隠せたし、部屋をカフェ風にアレンジできて満足。前にも本棚を作ってみたけれど、手作りで家をアレンジできると楽しいわね。これからもDIYに挑戦していこうっと!
教えてくれたのは……
DIYブロガー/小林かをりさん
注文住宅で建てた新築一戸建てをレトロに改装する様子を自身のブログ「My House ver.2 アンティーク&レトロ新築階層の日々」で紹介しているDIYブロガー。
http://www.calyn-house.com/