ライフスタイル
2018/12/29 21:00

注目の「QRコード決済サービス」6事業者をわかりやすくガイド

スマホで支払いを行う「スマホ決済」が広まってきていますが、そのなかでもQRコード決済はわずか数年で様々な企業がサービスをスタートしました。ここではQRコード決済のなかでも特に人気、注目度の高い6つのサービスを紹介。それぞれの特徴を理解して、利用シーンや目的に合わせて賢く使いこなしてみましょう。スマホ決済に詳しい、評論家の岩田さんにもお話を伺いました。

 

【教えてくれた人】

岩田昭男さん

クレジットカード評論家として、30年近く取材・研究に携わっています。近著に「キャッシュレスで得する! お金の新常識」(青春出版社)など。

 

ペイペイのスタートで楽天・LINEの2強体制が変化!?

QRコード決済は日本ではオリガミペイが2015年10月にサービスを始めたのが最初。だが初期費用と手数料が安く、中小店舗への普及が期待され、わずか2年半で多くの事業者が誕生しています。

 

そんなQRコード決済の王座を狙うのが楽天ペイとLINEペイ。岩田さんは両者の強みをこう語ります。

 

「楽天ペイの持つ楽天会員数約9900万の基盤は強力。QR決済と楽天カードからの引き落としで1.5%ポイントが付くのも魅力です。LINEペイも登録ユーザー数は3000万人以上。QR決済限定でポイント還元率を3%上乗せする特典も。加盟店向けには、一部3年間手数料無料の施策も展開しています」

 

一方、そんな勢力図を揺るがすのが10月に提供開始したペイペイ。ソフトバンクとヤフーを後ろ盾に幅広い業種の取り込みを狙います。

 

「ペイペイでは2021年9月末までユーザースキャン方式の店舗手数料が無料。アリペイとも提携し、アリペイ決済の手数料も同時期まで無料に。こちらも店舗側のメリットは絶大です」(岩田さん)

 

ほかにもNTTドコモのd払い、アマゾン利用者なら登録が簡単なアマゾンペイもQR決済を開始。その覇権を虎視眈々と狙っています。

 

【その1】ソフトバンクやヤフーと連携した様々な特典を予定!

ペイペイ(運営:PayPay)

ソフトバンクとヤフーの合弁会社が運営。ユーザースキャン方式とストアスキャン方式の両方に対応し、決済が完了すると、0.5%相当のボーナスがもらえます。専用アプリのほか、今後Yahoo! JAPANアプリでも使えます。加盟店ではアリペイのQRコード決済にも対応。2018年10月5日に提供開始。

 

【登録方法】

1.Apple StoreかGoogle PlayからPayPayアプリをダウンロード・インストールします

2.電話番号とパスワードか、Yahoo! JAPAN IDの入力でログインし、SMS認証。支払い情報を登録します。

 

【特典】

●支払額の0.5%相当のPayPayボーナスを還元(ひとりにつき付与上限は5000円/月)

●新規登録時に500円相当のPayPay電子マネーも進呈

 

【各種データ】

コード表示方式:消費者提示型(バーコード)、店舗提示型(QR)

支払いタイミング:前払い、後払い

支払い方法:銀行口座からチャージした残高(PayPayマネー、Yahoo! マネー)、クレジットカード

加盟店数:約1万1000か所(2018年10月5日時点、予定含む)

(白木屋、メガネドラッグ、和民、ジーンズメイト、マックハウス、earth music&ecology、第一交通産業、ドラッグ新生堂など)

 

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