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2018/12/3 17:30

貯金は本当に無意味? 20代から身に付けたい税理士流「貯金術」

――貯金や資金運用は何歳くらいから始めるのが理想でしょうか?

 

木下 やっぱり20代でしょうね。20代から貯金しておかないと、老後は食べられないと思っておくほうがよいでしょう。年代や家族構成によって異なる部分はありますが、やはり20代から貯金の意識付けをしておくに越したことはありません。20代だと、まだ結婚前の独身の方が多いと思いますから、ここでしっかりお金を貯めてほしいですね。結婚すると、どうしても独身時代よりもお金がかかってきますから。

 

――給料の何割くらいを貯金や運用に回すべきでしょうか?

 

木下 多ければ多い方がよいのですが、現実を踏まえると、最低でも2割。それよりも多くできるなら4割ぐらいがよいと思います。やがて結婚し、子どもが生まれた後も、この割合の貯金はキープすることが理想的。

 

40~50代を迎えると、一般的には給料がキャリアのなかで最も多くなりますが、高等教育に進学する子どもがいる場合は教育費が最も高くなります。このときは貯金額が下がってもいいのですが、その程度は、それまでにどれだけ貯金をしていたかによって変わります。

 

過剰にケチをしろと言っている訳ではありません。現実問題としてお金は将来絶対に必要ですから、常に「入るを量りて出ずるを制す」を心がけておいてほしいと思います。

貯金は無意味という主張のなかには、「人生の目的が貯金になる」「20代は貯金ではなく、知識や自分の可能性を広げるためにお金を使え」と論じているものもあり、それらには確かに一理あります。しかし、いまがよくても、将来に何が起こるかは誰にもわかりません。それでも、何が起きてもいいように準備をしておくことは可能。古典に学べば、例えば、二宮尊徳が勤倹の法則を説いています。昔から伝わる日本人の知恵を現代に合わせながら活用する。木下さんのアドバイスにはそんな意味も込められているのかもしれません。

木下勇人 | Hayato Kinoshita

相続・事業承継に専門特化した公認会計士・税理士。自らも不動産投資や起業をしている。税理士向け・一般向けセミナーを全国各地で年100回以上講演しており、ダントツでわかりやすいと評判。http://www.leding.or.jp

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