近年は“クールビズ”によって、ビジネスシーンでも肌の露出が増加しており、女性だけでなく男性の間でもムダ毛への関心が高まっています。そんななか、日用品流通の情報基盤を運営するプラネットが、「ムダ毛処理」に関するアンケートを遂行。自分や異性のムダ毛がどの程度気になるのか、ムダ毛処理に使うグッズはどんなものか、男性のムダ毛処理事情はどんなものか、アンケート結果をもとにまとめてみました。
出展:インターワイヤードが運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「ムダ毛処理」
調査期間:2016年4月18日(月)~5月6日(金)
調査対象:「DIMSDRIVE」のモニター4207人
【問1】あなたは、自分のムダ毛をどの程度気にしていますか
女性は半数以上、男性でも2割近くが自分のムダ毛を気にしている
ムダ毛が気になる人(「気にしている」と「やや気にしている」の合計)は、女性が52.9%に対し、男性は18.9%と大きな開きが見てとれました。男性を年代別に見ていくと、20代は35.4%、30代は43.3%、40代は31.3%となっており、男性の間では若い年代を中心に、ムダ毛への関心が高まっているようです。
職業別の結果を見ると、ムダ毛が気になる人が多いのは、「専業主婦(主夫)」47.9%、「パート・アルバイト」46.5%、「会社員」34.4% の順に。女性の割合が高い「専業主婦」や「パート・アルバイト」が上位を占める結果となりました。一方、男性の割合が75.3%と高い「会社員」が3位というのは、ビジネスシーンにおいても、ムダ毛処理を意識する男性が増えてきているとみて間違いないでしょう。
男性が思っている以上に、女性は男性のムダ毛をシビアに見ている!?
次に、異性のムダ毛がどれくらい気になるかについてです。結果を男女別に見ると、女性のムダ毛が気になったことがある男性は33.6%と、約3人に1人。これに対して、男性のムダ毛が気になったことがある女性は50.7%と半数以上の結果が出ました。女性の2人に1人は、男性のムダ毛をチェックしていることがわかります。
前述の調査では、自分のムダ毛を気にしている男性は2割にも届いていません。実際のところ、男性が意識している以上に、女性は男性のムダ毛に対して厳しい視線を向けていることになります。ですので、男性の方はムダ毛に対して、もう少しも気を遣ったほうがいいかもしれませんね。
【問2】あなたは異性のムダ毛が気になったことはありますか
異性のムダ毛で気になるのは…男性は女性のワキ毛、女性はムダ毛全般
次に、異性のムダ毛についてどこが気になるかを調査しました。1位は男女ともに「鼻毛」。やはり顔まわりとなると、まっ先に目につくようです。同じく目に入りやすい「口まわり」も、男女とも上位に位置しています。
しかし、顔まわり以外の話となると、男女では異なる傾向が見られました。男性が気になる女性のムダ毛の2位は「ワキ」38.8%と、3位の「口まわり」を10%以上引き離しています。一方、女性が気になる男性のムダ毛の3位以下は、「胸まわり」24.3%、「眉毛」21.9%、「手の甲・指」21.6%、「ヒザ下」21.0%の順で、非常に僅差ということが見てとれます。
男性は、女性の上半身を気にする傾向にあるようですが、女性は男性の上半身に限らず、全身のムダ毛を細かくチェックしていると言えるでしょう。これからの季節は気温も上がり、カジュアルな服装が増えてきます。異性の人間が、それぞれどこをよく見ているのかを気にしておいて損はないでしょう。
【問3】異性のムダ毛で気になる箇所はどこですか
すね毛処理をしている男性は20人に1人にも見たず
まずは、男性にすね毛の処理をしているか尋ねたところ、「している」と答えた人は4.4%。これまでの調査から、ムダ毛を気にしている男性が増えている傾向がうかがえましたが、すね毛処理に関してはほとんどなされていないようです。しかし、年代別に見ると、20代で8.3%、30代で10.6%、40代でも7.2%の人がすね毛処理をしていますと回答。すね毛処理に関しても、若い年齢層を中心に広がっている模様です。
【問4】あなたはすね毛の処理をしていますか
処理を行っている人の9割弱は服装や身だしなみのため
ここでは、すね毛処理をしている男性を対象に始めたきっかけを聞いてみました。1位は「清潔感を出したいから」45.6%、2位に「短パン・ショートパンツ姿になることが多いから」43.9%と続き、この2つの回答が全体の9割近くを占めています。その背景には、男性の服装や身だしなみに対する意識の変化がうかがえます。
【問5】あなたがすね毛の処理を始めたきっかけは何ですか
男性の “すね毛処理”のポイントは、“ほどよく残す”こと
ほかにも、すね毛処理に使っているグッズを尋ねてみました。カミソリのようにツルツルに剃るのではなく、ムダ毛を適度にすいて整えることができる「ボディ用電気グルーマー(バリカン)」が1位。同様に、3位の「すきカミソリ」もムダ毛をほどよく残しながらすくことができるカミソリ。男性のムダ毛処理は、ツルツルに剃るのではなく、“ほどよく自然に残す”ことがポイントのようです。
とはいえ、上位に「ヒゲそり用替刃カミソリ」「ヒゲそり用使い捨てカミソリ」「ヒゲそり用電気シェーバー」など、ヒゲそり用品が目立つのも事実。専用アイテムを使わず、ヒゲそり用具ですねことを済ませている男性が多いようです。
【問6】あなたがすね毛処理に使うグッズ、サービスを教えてください
ムダ毛処理にまつわる悩みや苦労は、女性にも男性にも!
女性の回答の中には、「夏場にワキ毛の処理をしていなくて、電車のつり革につかまれなかった」といった、剃り忘れや剃り残しにまつわる失敗談や、ムダ毛が濃いことに対するコンプレックス覚えた回答が目立ちました。“永久脱毛してよかった”という声も多数。ムダ毛処理の技術は年々進化しており、手頃な料金で専門施設を利用できるようになったことが大きいようです。たとえ高価でも「最高にリターンを得ることができた投資だった」という回答から、ムダ毛に対する女性の苦労がしのばれています。
男性のムダ毛処理の回答では、「ムダ毛をはさみで切ろうとしたら、皮膚を切ってしまった」「ライターで火をつけて燃やしたら、やけどした」など、心配になってしまうような乱雑な処理が目立ちます。反面、「ヒゲが濃いのでメンズエステで脱毛体験をした」「美容外科でヒゲの永久脱毛をしました」など、男性の間でもエステや医療機関で脱毛したというエピソードがあるようです。また、女性とは対照的に、「すね毛が薄いので、逆に濃くしたくてカミソリで剃った」「薄毛なのでムダ毛がほしい」など、男性ならではの男らしさを求める回答も。
ムダ毛処理に関しては女性のほうが強いイメージですが、男性からもさまざまなエピソードが寄せられたのは興味深いところです。いずれにせよ、男性、女性それぞれに悩みや苦労があることが、ひしひしと伝わってきました。
《ムダ毛・ムダ毛処理にまつわるエピソード・失敗談》
【女性】
● 夏場にワキ毛の処理をしていなくて、電車のつり革につかまれなかった。
● 指の毛を処理し忘れて、レジでお金を払うときに恥ずかしかった。
● プールに行くのにうっかりムダ毛の処理を忘れてしまい、なるべく腕をあげないようにした。
● 永久脱毛するまでは超剛毛だった。学生の頃はルーズソックスが流行っていた時代、極力処理しなくていいよう、あえてハイソックスばかりはいていた。
● 足のムダ毛がすごいので、子どもの入学・卒業式やお葬式などでスカートをはくときは、要注意。忘れたら悲惨です。
● 夫より濃いです。
● 40歳で初めて脱毛エステに通い始めました。とてもよかったので、全身脱毛中です。
● 永久脱毛をしたおかげで、あれだけ悩んでいたムダ毛から解放された。10万円くらいかかったが、最高にリターンを得ることができた投資だった。
【男性】
● ムダ毛をはさみで切ろうとしたら、皮膚を切ってしまった。
● ガムテープでの脱毛は痛いが、癖になる。
● 若くてすね毛が気になっていたときに、ライターで火をつけて燃やしたら、やけどした。
● すきカミソリは手軽だが調節が難しい。どうしてもムラができてしまう。
● ヒゲが濃いのでメンズエステで脱毛体験をしたが、あまりにも痛かったのと、皮膚が赤くなったので一回で諦めた。
● 美容外科でヒゲの永久脱毛をしました。
● すね毛が薄いので、逆に濃くしたくてカミソリで剃ったら、また薄くなった。
● 薄毛なのでムダ毛がほしい。
● 齢をとると自然に、体毛が薄くなり気にならなくなります。
● 男性ホルモンが強いのか、頭は薄いが全身ムダ毛だらけ。
ムダ毛に関する意識調査の結果はいかがでしたでしょうか。みなさんが思っている以上に、世間でムダ毛はシビアに見られているのです。これからの季節は、特に肌の露出度が高まりがち。“ムダ毛への気配り”も、夏のクールビズの一環として取り入れてみてはいかがでしょうか。