日本にすっかり定着した北欧ブーム。なかでもムーミンでお馴染みの国フィンランドは旅行先としても、マリメッコやイッタラといった機能性とデザイン性を兼ね備えたブランドも大人気。そのフィンランド大使館から、ワクワクするイベントにお招きいただいたので、二つ返事でおじゃましてきました。
フィンランドの企業8社がプレゼンテーションを行うイベントに参加
そのイベントとは、「フィランド共和国 雇用産業大臣 来日記念レセプション」。フィンランドのファッションやライフスタイル企業8社がOlli Rehn(オッリ・レーン)雇用産業大臣と一緒に来日し、日本でビジネスを展開するためのプレゼンテーションをするというもの。日本からはファッションやライフスタイル関係者が100名以上、メディアやブロガーが40名近く詰めかけました。
イベントでの、レーン大臣や、貿易局のIrma Patara(イルマ・パタラ)氏のスピーチから伝わるのは、フィンランドが日本を「同じ価値観を持つ」重要なビジネスパートナーであり「消費力のある」輸出先とみなしていること。
デザイン性と機能性を両立する北欧プロダクツを堪能
場内には各ブランドがブースをつくり、創設者やデザイナー、CEOらが自ら、来場者に自社の商品をプレゼンしています。女性向けの高級スポーツウェア Ivana Helsinki や毛皮ブランドGemmiなどが並ぶなか、まず筆者の目を引いたのは男女兼用のシューズブランド、POMAR です。
都会での生活にも森の中の散策にも対応するデザインと、内側にゴアテックスを使っているので雪や水の中も歩ける機能性のコンビネーションは、これぞ北欧プロダクツ。日本で手に入る日が1日でも早く来ますようにと願うばかりです。
その隣にブースを出していたGolla(http://www.golla.com/) は、すでに伊藤忠とのコラボレーションが進行中。シンプルなフォルムのなかに、北欧の自然の中に存在する植物などのモチーフをデザインとして取り込んだ遊び心が光っていました。
また、一番奥の個室を占有していたブランドが、高級スーツブランドのTuro 。1938年に創業し、1964年の東京オリンピックでフィンランド代表チームの公式スーツをデザインしたという老舗のオーラが眩しい!
その他、AINO、ONAR、Biancaneve といったレディースブランドは、どれもさすがにカラフルで日本にはないデザインばかり。
ビュッフェでは北欧ならではの料理がズラリと並ぶ
イベント開始から2時間が経ったころ、ビュッフェが振る舞われました。大使館の専任料理人によって作られた、ノルディックサーモンをまるまる一匹盛りつけた「スモークサーモン」や、「サーモンマリネのディルソース」、「ムーミンママミートボール」など、日本でもおなじみの北欧料理がズラリと並びます。
ちょっと珍しかったのが、blini(ブリニ)。サワークリーム、イクラ、玉ねぎのみじん切りをのせたミニサイズのパンケーキは、フィンランドでは定番の前菜とのことで、白ワインとの相性が抜群でした。
カンパイなどはなく、ゲストも企業も、自分のペースでビュッフェから料理をとり、庭園でおしゃべりしたり、またブースに戻ったり。堅苦しい名称とは対照的に、フィンランドからやってきた人たちも、大使館側も、ゲストも、どこかのんびりしている空気が印象的なイベントでした。
このイベントは、アジア市場を対象にした同国の雇用産業省が主導する3年間のプロジェクトのスタートアップ。次回は11月7日(月)〜9日(水)に開催される「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」に、再び多くの企業を連れて国を挙げて参加するとのことなので、フィンランドのブランドに改めて注目です。