いま、おしゃれ感度の高い人から注目を集めるのが「多肉植物」。個性的な形をしていて、目を引くものがたくさんあります。ホームセンターや雑貨店などで手に入るものから、専門店などでもなかなか手に入らない珍種まで、バリエーションはとても豊富です。本記事では、園芸愛好家に向けて楽しむアイデアを提案する家庭園芸誌「花だより」に、「そもそも多肉植物って何?」という基本的な疑問から、初心者おすすめの品種までを解説してもらいます。
そもそも多肉植物ってなに?
多肉植物は、葉や茎、根の内側に水分を蓄えている植物のこと。ぷっくりとした肉厚の葉が特徴です。
多肉植物は非常に種類が多く、なかでもたくさんの種類があるサボテンとは通常分けて考えられます。どちらも水の少ない乾燥地帯で生息している植物です。
多肉植物を育てるといいことがたくさんある
植物を育てると癒し効果があると言われ、その効果に注目した「園芸療法」が医療の世界で取り入れられたりもしています。普通の植物だと、毎朝の水やりは必須ですが、多肉植物なら週1回程度で大丈夫。
「植物の面倒を見なければならないから旅行に行けない……」
「めんどうが見きれなくて、すぐに枯らしてしまった」
というストレスを感じずに、植物に触れて、成長を楽しむことができます。多肉植物やサボテンは、鮮やかな色の花を咲かせるものもあるので、花を楽しみにするのもいいかもしれません。
まずは形から選んでみよう
多肉植物を育て始めたきっかけは「形がなんとなく気になったから」という理由が多いようです。
多肉植物は、植物が生きるのに必要不可欠な水がとても少ないところで生育します。水を蓄えるために進化した多肉植物の形は多種多様で独特。
比較的生育もゆっくりで、毎日メンテナンスしなくても大丈夫ですが、虫や病気を発見するためにはできるだけ毎日観察したいもの。せっかくなら、お気に入りの形の多肉植物を選ぶと、毎日のお世話も苦になりません。
①おなじみの見た目だけではない! サボテン
②半透明の葉が美しい ハオルチア
③リトープス
④小粒でぷっくりした形が愛らしい コノフィツム
⑤小さくても大樹の貫禄 コーデックス
気になる多肉植物はあったでしょうか? 次回は詳しいメンテナンスの方法を紹介します!
【ギャラリー】
写真●鈴木忍、中田悟、我妻慶一
花だよりvol.2
発行:学研プラス
多肉植物の育て方を大特集。冬型多肉植物を中心に、基本の育て方からステップアップ栽培までていねいに解説。そのほか、球根植物、育種ビオラ、バラ、クリスマスローズなどの人気の植物の季節の作業をイラストと写真で紹介する。