海外で絶大な支持を得た、収納性特化スーツケース
佐藤 私含めた業界の有識者集まって決めた日経プラスワンの「スーツケースランキング」というものがあります。その中で1位を獲得したのが、LOJELのCUBOというスーツケースです。元々は日本生まれのブランドですが、海外での評価を受けて、逆輸入のようなカタチで人気が出たスーツケースです。
普通のスーツケースは、貝のように開けるものが大半ですが、この商品はフタを開けます。スーツケースの境になっている部分はあくまでも拡張用で開きません。
このことで、ホテルの開閉台が仮に狭かったとしても開けやすいというスーツケースです。デザインもスタイリッシュで、サイドハンドルもしっかりついているので、旅行以外の場面でも使われる方が多いようです。
余談ですが、ウクレレ奏者の方が海外遠征される際、「機材など長いモノを運ぶためには、どんなスーツケースが良いか」というご相談を受けた際には、迷わずにこのスーツケースをオススメしました。高さがあるの分、斜めにすれば長いモノでも綺麗に入りますからね。
業界最軽量の超ロングセラーのスーツケース
佐藤 そして、超ロングセラーのスーツケースがサンコー鞄のスーパーライトというモデルです。マイナーチェンジを繰り返していきながらも、「スーパーライト」という名前を使っている以上、常にフレームタイプでは業界最軽量をキープし続けています。73Lモデルで約3.8kgです。他社が、軽い商品を出してきたら、すぐに新しいのを出すっていうこだわりがあるようです。
フレームを軽量金属のマグネシウム合金にしたり、細かいパーツを肉抜きするなどして、少しでも軽くなるよう工夫がなされています。また、傷に強くするためエンボス加工を加えています。他のメーカーではなかなか真似できないスーツケースですね。
センターを飾るのは、全方位優等生なポリカーボネートのスーツケース
佐藤 最後に。数多くのスーツケースを、アイドルユニットのメンバーだとして考えた際、間違いなくセンターを飾るのが、このhands+ライトシリーズ フロントオープンですね。
これはhands+という弊社のオリジナルのスーツケースです。別に弊社の商品だから推したいということではないのですが、でも、某新聞社のスーツケースランキングでも3位に輝いたもので、グレードは申し分ない商品なのです。
素材はポリカーボネートで、非常に強度が高く割れにくい割に、軽いんです。さらに内装、外装にも細かいこだわりがある上、スーツケースでは絶大な支持を得ているHINOMOTO製の消音キャスターを採用しています。これだけのクオリティで2万円台前半で買えるのもお勧めの点です。
容量の目安は「1日=約10リットル」
ーー佐藤さんお勧めのスーツケースを5つ紹介していただきましたが、使う人個々によってオススメ商品が変わってくるということですね。まさにアイドルユニットのメンバーのように。
佐藤 はい。例えば、アルミのスーツケースで人気の海外ブランドものがありますよね。旅行の際にテンションが上がるし、ステータスのような役割もスーツケースの魅力ですが、機能そのものでは同クラスの「イノベーター」ブランドのスーツケースがその3分の1くらいの値段で買えたりと、スーツケースには、まだまだ個性豊かなラインナップがあります。
あるいは女性向けのエレガントなスーツケースも海外ブランドには複数ありますし、世界一のシェアを持つ「サムソナイト」ブランドもあります。
容量のことを加えていったら、さらに膨大な種類になってきますので、実に様々です。奥が深いものだと思います。
ーースーツケースの容量表記はだいたい「リットル」で表されていますが、ユーザーにとってわかりやすく言い換えることはできますか?
佐藤 これも人によって違うので、一概には言えませんが、だいたい「1日=約10リットル」と思っていただければ良いと思います。「2泊3日」なら「20~30リットルだから、機内持ち込みで良いだろう」とか、「4泊5日」なら「50~60リットルは欲しいだろう」とか。これに加えて、寒い地域に行く場合は、防寒着がかさばったりするので増やしたり、逆に暑い地域に行く場合は、減らしたり……と、こうやってスーツケースを選んでいけば良いと思います。
スーツケース個々の特徴を把握していただき、ご自身の旅に適したものを選んでみてください。
実に奥が深かったスーツケースの世界。一生のうちにいくつも買い換える人は稀だと思うので、ぜひご自身の嗜好、旅、条件と照らし合わせて、ぴったりの1台を選んでみてください!
撮影/我妻慶一
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