ライフスタイル
英語
2020/6/10 16:00

英語学習でアウトプット&フィードバックが“効く”理由

第二言語習得研究には、インプット仮説とアウトプット仮説というものがあり、専門家たちがそれぞれの重要性を主張しています。

 

難しい話はさておき、インプットとは、読む、聞くこと。アウトプットとは、書く、話すこと。

 

どちらも必要ですが、英語を話せるようになるには、やはりアウトプットがとくに重要。

 

日本の学校で英語教育を受けた人は、たいてい最低限の基本的なインプットはできています(忘れた、思い出せない、ということはありますが…)。

 

今回は、「話す」アウトプットと、それに対するフィードバックの効果について少し掘り下げます。

 

すべきアウトプットとは

先生に言われた文をそのまま「リピートアフターミー」で繰り返す。テキストを音読する。

 

これは、アウトプットしているようで、実際の英会話にはほとんど役立ちません。ただのコピーでなく、自分で考えた英語でないと意味がないです。

 

私のスクールで提供しているオンライン英会話「プラスワン英語法」では、一問一答式の穴埋め教材でなく、想像力を膨らませて考えるワークシートを使い、生徒に自由にアウトプットしてもらいます。

 

最初はほとんどの生徒が、自分の音声を提出するのにすご~く緊張します。それでも、このアウトプットには意味があります。

 

この単語で合ってたっけ…

この発音変じゃないかな…

文法を間違ったような…

 

誰かに聞かれるとなると、誰でも文法や言葉選び、発音などを自然と意識するようになります。

 

第二言語学の研究でも、 アウトプットすると、何気なく使った言葉の細かい点に注意が向いて、自己チェックのいい機会になるといいます。

 

過去形バッチリのはずが、全然言えてなかったな…など。ごまかしがきかない状態で話すことで、どこが出来てどこがダメだったかに気づきます。

 

できれば、相手から評価をもらえるとさらにプラスです。

 

フィードバックの利点

私は、英語初心者にはフィードバック(評価・アドバイス)が必要不可欠だと考えています。

 

「プラスワン英語法」では、生徒が提出した課題(音声と書いた文章)に対し、講師がLINEでフィードバックを送ります。

 

第三者からの反応が聞けると、たくさんの気づきが得られます。

 

自分の文が通じるのか?適切な表現なのか?きちんと確認できる。間違ったまま定着するのを防げるし、修正されたことは記憶に残りやすい。

 

うまく言えず歯痒かった部分に色々な表現の例を教えてもらえる。その表現を次は確信もって使えるので、アウトプットが磨かれていく。

 

自分では気づかない良い点を褒められモチベーションが上がる。60日間の受講を終えた生徒に感想を聞くと、「フィードバックが毎回待ち遠しかった!」と言ってくれます。

 

個別のフィードバックが成長のカギ

ただ、講師にとってこういうフィードバックは本当に難しい!

 

個々の生徒の課題をみて、レベルや個性に応じた適切なアドバイスをするには、それなりの力量が必要。

 

まだ文の語順があやふやの生徒に、aやtheなど細かいミスを指摘するのは早すぎます。

 

どのタイミング、どの難易度で、どうかみ砕いて説明するか。

 

これが、「リピートアフターミー」型のアウトプットに対してなら簡単。講師はお手本どおり言えているかチェックし正答を伝えるだけ。あとは発音のアドバイスくらい。

 

だから、そういう英会話サービス、教室が多い。

 

ちなみに「プラスワン英語法」には、課題にかける時間は15分まで、というルールがあります。長く考えこまず、時間内にできたところまでを提出すればいい。

 

これも大切で、生徒のストレス回避はもちろん、講師が生徒の出来ばえを知る判断材料になります。

 

また、旅行会話ができればいいのか、仕事で使うのか、英語の先生になりたいのか。英語を学ぶ目的によっても的確な学習アドバイスというのは変わりますよね。

 

アウトプット、フィードバックのメリットをうまく活かして成長サイクルに入ると、自然に上達するので気づけば英語が話せるようになっています。

 

「英語の勉強をしているけど、上達を感じない」「今の学習法が楽しくない」という方は、自分のアウトプットの仕方を見直してみましょう。できれば、ちゃんとレベルを見てくれる専門家にフィードバックをもらうといいですね。

 

動画の後半でレベルに合った学習法選びの大切さを紹介しています。

プラスワン英語法の英語の無料レッスンはこちらから受講できます♪

プラスワン英語法 無料レッスン