ここ数年、IT企業による海の家出店が静かなブームとなっています。IT企業各社が手がける海の家では、企業の最新製品や新サービスが体験でき、さながらショールームのよう。
前回は、楽天が運営する楽天ビーチカフェをレポートしましたが、今回は、今年で3年目を迎えた老舗「レノボハウス at Quick Silver」にお邪魔しました。
レノボハウス at Quick Silverは、鎌倉・由比ヶ浜随一の敷地面積を誇るゆったりとスペースが特徴。経済産業省が10月より開始する「おもてなしプラットフォーム」のプレ実証として、指紋生体認証で会計ができる「Liquid Pay」や鎌倉の観光情報をタブレットで紹介する「JOYin! KAMAKURA」など、最新のサービスも体験できます。Liquid Pay以外の各種電子マネーも使用可能で、財布を持ち歩きたくない海水浴場としてはとてもありがたいですね。楽天ビーチカフェもedyを導入していましたし、電子マネー決済は海水浴場のスタンダードとなりそうです。
レノボハウスはIT×海の家の先駆け
レノボの海の家は今年で3年目を数え、IT企業の海の家としては、老舗に域に入っています。そのため、単なるブランドイメージの拡大や向上だけでなく、地域への貢献も重視しているとこのこと。
発表会には、タレントのおのののかさんが登場し、海の家の一日店長も務めていました。
発表会ではレノボの留目社長のほか、鎌倉市観光協会会長の井出太一氏や神奈川県海水浴場組合連合会会長の小西美恵子さんなども登壇し、「おもてなしプラットホーム」への意気込みを語ってくれました。
設備やフードも充実
それでは、レノボハウスの内容をチェックしていきましょう。入ってすぐ左側にフードを注文するカウンター、右側にドリンクを注文するカウンターを用意。フードと飲み物を別々に頼むのは面倒な気もしますが、フードのみ、ドリンクのみのお客さんが分かれるため、レジ前の待ち時間が短縮されるようです。
フードは、カレーやラーメンといった定番モノから、冷製ぶたしゃぶ定食や、タコライス、ピザなどバラエティ豊かにラインナップ。さらに、サザエのつぼ焼きや湘南地たこのカルパッチョなど、由比ヶ浜ならではのメニューも用意されていました。
Liquid Payで支払えば、財布どころかカードすら持たずに済むので、手ぶらで食事が可能。Liquid Payを使うのためには、あらかじめ指の指紋を登録しておく必要があり、約10分程度で登録完了します。まだプレ実証段階なので、本格展開が始まる10月以降も継続して使えるかは不明とのことですが、少なくともレノボハウス がオープンしている期間は再登録せずに使えるので、いまのうちに登録しておいて損はなさそうです。レノボハウス以外では、由比ヶ浜にあるライブハウス「音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2016」でも使用可能となっています。
もうひとつのポイントは、撮った写真をその場でプラスティックカードに印刷してくれる「SnSnap」サービス。SNSとスナップ写真を掛け合わせたもので、レノボハウスなどで撮影した写真を#LenovoHouseのハッシュタグを付けてtwitterやInstagramにアップすると、SnSnapに撮影した写真が登録されます。その写真をSnSnapで選択すれば、カードに印刷して持ち帰ることができるというもの。
↑SnSnapの撮影スポットとして、トリックアートが用意されています
海の家といえば、ロッカールームとシャワーがつきもの。レノボハウスでは利用料金1500円で、それらの設備を利用できます。
さて、最後に前回も行った採点。自称・IT企業運営海の家評論家としては、手ぶら決済のLiquid PayやSNS連携のSnSNAPに、IT企業ならではの先進性を感じました。また、老舗ならではの“こなれ感”で、設備やフードも満足できるクオリティ。IT技術と海の家が無理なく融合していて、ほかとは一線を画す出来栄えでした。ぜひ由比ヶ浜に遊びに行く際は、立ち寄ってみてください。
評価
手ぶら度 ★★★★★
広さ度 ★★★★★
コンプレッサー度 ★★★★★
おもてなし度 ★★★★★
トリックアート度 ★★★★★
レノボハウス at Quick Silver詳細
営業期間:2016年7月1日〜8月31日
営業時間:営業時間8:00〜22:00(ラストオーダー 20:30)
場所:鎌倉・由比ヶ浜海水浴場
アクセス:JR鎌倉駅から海側へ徒歩15分、江ノ島電鉄「由比ヶ浜駅」または「和田塚駅」より徒歩7分
【URL】
レノボハウス公式サイト http://beach.lenovo-active.com/