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2021/5/5 10:30

急な水まわりトラブルでも慌てない! 修理業者を呼ぶ前にやるべき対策4つのこと

水まわりに対する正しい知識を広め、いざというとき慌てないようにするため東京ガスではこの度、メディア向けの「水まわり修理体験会」を実施。トイレ詰まり、水栓が壊れて止まらなくなるなど、水まわりトラブルは過去に何度か体験している筆者も、この体験会に参加してきました。体験会当日は、東京ガスリビングホールディングス・山口 誠さんと、東京ガス・暮らしサービス事業推進部・伊藤健二郎さんが指導と解説をしてくれました。

↑メディア向け「水まわり修理体験会」を実施したのは、横浜にある東京ガス人材育成センター。本物の水まわり機器を使って指導を受けることができました

 

【対策その1】水まわりのあらゆるトラブルは、慌てずにまず止水せよ!

↑東京ガスリビングホールディングス・山口 誠さん。水まわりトラブルはもちろん、生活全般のトラブルに、効率よく便宜的に対応できるサービスを目指し、日々奮闘しています

 

ーーまず、水まわりでよく起こりやすい故障や不具合を教えてください。

 

山口 誠さん(以下、山口) 水栓ですと、経年劣化によるパッキンの傷みで起きる「水漏れ」が多いです。あるいは温度調節のレバーとカラン、シャワーが一体型のタイプの「サーモスタット水栓」ですと、「温度調節ができない」といった不具合もよくあります。いずれも場合によっては、自身で修理できるケースがあります。仮に、構造が複雑なサーモスタット水栓での不具合であっても、メーカーのメンテナンスなどの専門家に修理を依頼すれば、適性な出張費・技術料で済みますよ。

↑浴室などのサーモスタット水栓には、部位の一つに止水栓(赤丸の箇所)を併せ持つタイプのものもあります

 

↑水まわりトラブルでは、これらの止水と合わせて、周辺を養生しておくとより良いとのこと

 

山口 一方、「すべての業者がそうだ」というわけではありませんが、ポスティングチラシを入れている修理業者の中には、法外な請求を行うところもありますので、注意してください。そのためにも、水まわりで起こりやすい故障や不具合はあらかじめ知っておき、急なトラブルでも慌てずに対応してもらいたいと考えています。後述するトイレ詰まりもそうですが、あらゆる水まわりトラブルが起きた際、まずすべきことは止水(水を止める)です。水まわりの不具合を自身で修理する場合でも、水漏れなどを防ぐ意味で、止水して対応することが基本です。さらに、万一水が吹き出したり、溢れたりしたときのことを考えて養生すると良いと思います。

 

ーーしかし、この止水というのも素人にはどうやったら良いかがわかりません。

 

山口 止水はマンションや戸建ての家全体の水を止める場合と、水栓やトイレなどの単体の水を止める場合があります。いずれも止水栓の場所を把握しておけば、簡単に止水することができます。ぜひ覚えておいていただきたいです。

 

【チェックポイント! 止水栓の場所】

 

【対策その2】水漏れの際はパッキンを疑うべし!

ーー次に水栓で「水漏れ」が起きたときの対処法を教えてください。

 

山口 まず、単水栓で水漏れが起きた際は、分解して「どこに不具合があるのか」を確認しましょう。単水栓はハンドルを回すことによって、吐水量を調整するものですが、このハンドルと吐水装置はおおむね7つの部品によって成り立っています。分解するには、工具が必要です。それさえあれば簡単にできますので、ぜひご家庭に準備いただきたいです。

↑水まわりトラブルはもちろん、家庭でのあらゆる場面で役立つモンキーレンチやニッパー、ドライバーなどの工具類

 

↑単水栓を実際にバラしてみると、ハンドルと吐水装置はおおむね7つの部品で成り立っています

 

↑各部品の名称と、組み込まれている順番はこの通り

 

↑このうち、水漏れの原因はゴム製品であるパッキンの傷みによって起こることが多いとのこと

 

↑業者に頼むと、何千円~何万円請求されることもある修理・交換。仮にパッキンだけであれば、ホームセンターやネットなどで数百円で買えることも。できることは自分でやるほうが絶対お得です

 

ーーこの単水栓はシンプルで自分でも作業ができそうですが、浴室などにあるお湯と水が出るサーモスタット水栓は難しそうですね。

 

山口 そうですね。しかし、サーモスタット水栓でも、単なる水漏れの場合は、やはりパッキンが傷んでいることが多いです。こちらもしっかり止水した上で、各部位を分解してパッキンをチェックしてみると良いでしょう。

↑水漏れを起こしているサーモスタット水栓

 

↑しっかり止水した上で、水栓を取り外してよく見ると……

 

↑やはりパッキンの劣化で水漏れを起こしていることが多いとのこと

 

山口 もちろん、このパッキンもホームセンターやネットで数百円で買えるものです。また、サーモスタット水栓で仮に水側のパッキンに劣化が見られた場合、お湯側のパッキンも同時に交換しておくと良いでしょう。水側がすでにダメになっているのだから、お湯側もやがてダメになるはずですし、分解する手間も一度で済みます。

 

また、それでも直せないような場合は、前述のメーカーのメンテナンスなどの専門家を呼んで修理してもらいましょう。部品調達も迅速ですし、請求額も適性なはずです。ちなみに水漏れではなく、「温度調整がうまくできない」といった場合は、ユニットごと取り換える修理になりますが、それでも部品代、出張費込みで1~1万5千円くらいで済みます

↑サーモスタット水栓のパッキン以外の修理はメーカーに依頼するのが一番とのこと

 

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