スマホから利用しやすい主要7社をピックアップ
証券会社を決めて口座を開設しよう!
投資をはじめるには、証券口座の開設が必須だ。ここで紹介する7社は、スマホの専用サイトやアプリで口座開設が可能。それぞれつみたてNISA、iDeCo、ポイント投資、ロボアドバイザーへの対応の有無もまとめた。
※銘柄数は2021年2月22日時点
口座開設前に、取扱商品数とスマホでの使い勝手を要確認
様々な証券会社があり、どこを選んだら良いか迷う人も多いだろう。一般的には、取扱商品数が多いほどユーザーに最適な運用がしやすいといわれる。一方で、自己判断での商品選びが難しい初心者には、ある程度厳選された商品から選ぶほうが安心できる場合もある。
例えば、下記7社のなかで最も新興のtsumiki証券は、投信積立に注力し、商品数は4本に限定している。一見少なすぎるように思えるが、この4本はつみたてNISAの対象で、金融庁が長期運用向きと判断した信頼のおける商品。公式サイトに各商品の特徴もまとめられているので、商品選びが面倒な人にはピッタリだ。
ほかにも、スマホ専用サイトやアプリの有無、そしてその使い勝手はあらかじめチェックしておこう。つみたてNISAを含む投信積立やロボアドバイザーは、口座開設から商品購入、資産状況の確認まで、運用がスマホで完結することがほとんど。年金制度であるiDeCoも、加入こそ書面での申し込みが必要な場合が多いが、運用自体はスマホで管理できるように整備されつつある。
①アプリで積立可能で使い勝手は文句なし!Tポイントも貯まる
SBI証券
ブラウザ/アプリ対応
【つみたてNISA】
投信積立に特化した「かんたん積立アプリ」を利用し、つみたてNISAの購入・運用が可能。対象商品は172本と最多で100円から購入でき、Tポイントが貯まる。
【iDeCo】
iDeCo加入には資料請求が必要だが、運用はスマホで行える。低コスト・好成績の36本が揃う「セレクトプラン」がオススメ。「SBI-iDeCoロボ」も商品選びに役立つ。
【ポイント投資】
投資信託の購入額の一部または全部に、Tポイントを充当できる。最低購入額は100円だが、ポイント利用は1Pから可能で、1P=1円ぶんとして現金化できる。
【ロボアドバイザー】
投資一任型の「WealthNavi for SBI証券」を提供。最低投資額10万円から利用できる。2016年1月〜2020年12月の運用実績は+15.6〜34.5%(円建て/手数料除く)。
②積立額の1%をポイントバック! 取扱商品も豊富
楽天証券
ブラウザのみ対応
【つみたてNISA】
つみたてNISAの対象商品は172本と最多。100円から積立でき、楽天ポイントも充当可能だ。楽天カード決済なら1%のポイント還元が受けられ、断然おトク。
【iDeCo】
2021年1月31日より、iDeCoの加入申し込み、移換手続きがウェブで可能になった。低コスト・好実績の投資信託を中心に32本という幅広い商品をラインナップ。
【ポイント投資】
投資信託の購入額に、楽天ポイントが使える。ポイント投資の利用で、楽天グループのポイントアップ制度・SPU(スーパーポイントアッププログラム)が+1倍に。
【ロボアドバイザー】
投資一任型の「楽ラップ」を提供。2020年3月から最低投資額が10万円から1万円に変更された。リスク許容度に合わせ9つのコースから選択でき、お任せ運用が可能。
③つみたてNISAはアプリで購入可能! ロボアドも充実
松井証券
アプリのみ対応
【つみたてNISA】
投資信託の取引ができる「投信アプリ」は、つみたてNISAに対応。アプリ上で商品購入、保有銘柄の解約が可能だ。取扱商品は168本で、100円から購入できる。
【iDeCo】
iDeCoの申し込みには書類手続きが必要だが、運用状況の確認は「投信アプリ」で可能。保有する投信全体・商品別の運用残高や評価損益などを確認できる。
【ポイント投資】
「MATSUI SECURITIES CARD」の利用や、投資信託の運用残高に応じ、松井証券ポイント(※)が貯まる。ポイント投資可能な商品は3本で、毎月の自動積立設定が可能。
※松井証券ポイントはポイント投資以外に、Amazonギフト券や3000種類以上の商品と交換することも可能
【ロボアドバイザー】
3つの投資アドバイス型ロボアドバイザーを用意。投資プランの提案なら「投信工房」、新規購入なら「投信提案ロボ」、保有銘柄の見直しなら「投信見直しロボ」。
④様々なタイプのロボアドバイザーが投資をサポート!
マネックス証券
ブラウザ/アプリ対応
【つみたてNISA】
取扱商品は151本で、月100円から購入できる。個々に合わせた資産設計のアドバイスツール「MONEX VISION」も利用可能。運用資金に応じ、マネックスポイントが貯まる。
【iDeCo】
iDeCo加入には資料請求が必要だが、運用はスマホ専用サイトでも可能。取扱商品は27本で、iDeCo専用ロボアドバイザーが最適なプランを提案してくれる。
【ロボアドバイザー】
2つのロボアドバイザーを用意。ひとつは投資アドバイス型の「マネックスアドバイザー」、もうひとつは2020年にリニューアルした投資一任型の「ON COMPASS」。
⑤キャリア系列ならでは!アプリひとつでiDeCoを利用可能
auカブコム証券
ブラウザ/アプリ対応
【つみたてNISA】
つみたてNISAの取扱商品は155本で、月100円から積立可能。色彩心理学に基づいて最適な商品を提案する「FUND DRESS」というツールがユニークだ。
【iDeCo】
アプリ「カブコムのiDeCo」ひとつで、加入手続きから資産管理まで完了。対象の27本から購入でき、運用残高に応じてPontaポイントが貯まるのもうれしい。
【ポイント投資】
2020年9月よりサービス開始。投資信託の購入代金の一部または全部に、Pontaポイントを1P=1円ぶんとして利用できる。事前にau IDへの登録が必要(※)。
※auスマホユーザー以外も登録可能
【ロボアドバイザー】
●信用取引に特化したアドバイス型サービス「信用ロボアド」のみ提供
⑥初心者向けのコンテンツが充実しサポート体制が万全
大和証券
ブラウザのみ対応
【つみたてNISA】
つみたてNISAは厳選された商品を少額から購入でき、「つみたてサービス」で保有銘柄を一括管理できる。「SODATTE」など初心者向けコンテンツも充実。
【iDeCo】
対象商品22本のなかから自由に組み合わせ可能。運用内容の指示は、専用サイトで行える。税制メリットシミュレーションや投資スタイルナビなども利用可能だ。
【ロボアドバイザー】
最低投資額1万円、月1万円から積立可能な「ダイワファンドラップ オンライン」を用意。日本の投資一任サービスのパイオニアとして、安定の運用実績を誇る。
⑦積立投資がメイン! 商品を4本に厳選し投資の複雑さを解消
tsumiki証券
ブラウザ/アプリ対応
【つみたてNISA】
丸井グループが運営し、利用にはエポスカードが必要。取扱商品はつみたてNISA対象の4本のみと選びやすく、月3000円から積立可能だ。エポスポイントも貯まる。
【ポイント投資】
100エポスポイントから投資が可能で、取扱商品はつみたてNISAと同じ。ポイントを利用して好きなタイミングで投資信託が購入でき、現金として引き出しもできる。
もっとラクする利用のコツ
【その1】
系列のネット銀行と連携して自動スイープ機能を使おう!
自動スイープ機能とは「自動入出金」のことで、自分で資金を移す手間が不要になる。系列の銀行口座があれば無料で設定でき、手数料も無料。下記の証券会社では、SBI証券、楽天証券、auカブコム証券、大和証券で利用可能だ。
【その2】
つみたてNISAとiDeCoにもロボアドバイザーを活用できる!
ロボアドバイザーのうち、資産配分などの提案をする「投資アドバイス型」は無料で利用可能。つみたてNISAやiDeCoに対応したサービスもあるので、どの商品を購入したら良いか迷ったときは、参考にしてみるのもオススメだ。