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2024/8/7 21:00

国内旅行の醍醐味は道の駅めぐり! ニューオープンを中心に絶対行きたい各地の道の駅を紹介

クルマ移動の休憩に利用する道の駅やSA、PA。グルメやおみやげなどを充実させた施設が増えており、いまや旅の目的地として、また地方創生・観光の拠点として賑わう。ニューオープンを中心に、注目の道の駅を紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」2024年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

この人に聞きました!

旅行ライター 高井章太郎さん

リゾートとアウトドアを愛するライター。休日は旬の野菜を求めて道の駅を巡る。

 

食を中心に地域の魅力を発信 旅を彩るテーマパークへ

もともと道路利用者の休憩施設という性格が強かった道の駅だが、最近では地元食材を使ったグルメを充実させたり、温浴施設や文化体験、遊具などを揃えたりと、旅の目的地として認識されている。

 

「バーベキューで地元食材を味わい、レンタサイクルで周辺を巡ったあとは温泉でくつろいで帰るというように、観光拠点として一日過ごせる食・買・遊が揃った道の駅が増えています」(高井さん)

 

全国に1213駅を展開し、その土地ならではの個性を感じられるのも道の駅の魅力のひとつ。

 

「地域の食材が集まるほか、農産物の収穫体験や郷土料理教室などを開催している道の駅もあるので、イベント情報を調べてから行くとより楽しめますよ」(高井さん)

 

事前にCheck! 道の駅を楽しむための3つのコツ

<コツ①>名産品をチェック

道の駅のおみやげは種類が豊富。行ってから迷わないように、その駅ならではの名産品を調べておこう。

 

<コツ②>旬の食材を調べる

地元の新鮮な野菜や果物、魚介などを買うなら、いつが旬かの確認を忘れずに。農産物は午前中が狙い目。

 

<コツ3>人気商品の販売時間は?

行列必至の人気アイテムもあるので、お目当てがあるならSNSなどで販売時間をチェックしておきたい。

 

【MAP1】地元生産者の商品の魅力を発信! 試食も充実した“食のテーマパーク”

道の駅 常総

↑約220人の地元生産者と契約を結び、多彩な商品を陳列した楽しい店内。試飲や試食の充実もうれしい

 

道の駅 常総

茨城県常総市

2023年4月OPEN

鬼怒川流域で育まれた農産物を中心に、県全域の食品を集めたグルメに定評のある道の駅。茨城県産のメロンピューレを使ったメロンパンや極細カットの芋けんぴは、発売時間前から行列ができる人気ぶり。2軒のレストランでは、常陸牛やつくば鶏などを味わえる。

 

↑オリジナルの「天てり卵」を使ったオムライスやパンケーキを味わえる「TAMAGOYA 常総レストラン」

 

↑1日4〜5回、店内の工房で焼いたメロンパンが並ぶ

 

↑ソフトクリームや焼き芋などテイクアウトグルメも

 

<ここに注目!>

「自然に近い環境で育った平飼いの鶏が産む『天てり卵』(6個681円)は、ここでしか買えないブランド卵。濃厚でコクのある黄身を使ったプリンやバームクーヘンなどがおみやげに人気です。新鮮な卵は贅沢なTKGに最適ですよ!」(高井さん)

 

【info】

住所/茨城県常総市むすびまち1
時間/9:00〜17:00
定休日/なし

 

【MAP2】前橋を代表する名店が手がける地元食材を使ったグルメが楽しみ

道の駅 まえばし赤城

↑約200席のフードコートは大きな窓から光が入り開放的

 

道の駅 まえばし赤城

群馬県前橋市

2023年3月OPEN

日本百名山に数えられる赤城山の南西に位置。農畜産物直売所には赤城山麓一帯で栽培された農産物やオリジナル商品を含む加工品などが並ぶ。地元で人気の飲食店のほか、温浴施設や芝生広場などが揃い、三世代が一日遊べると評判だ。

 

↑地元食材を使ったグルメを提供する「地産地消食堂アカギメシ」の「赤城牛のローストビーフ丼」(1070円)

 

↑田口菜や時沢大根など伝統野菜も並ぶ直売所

 

↑GW新発売の「シフォンケーキ」(1200円)。なめらか食感で大人気

 

↑フードコートには前橋の人気店が出店

 

<ここに注目!>

「広々とした芝生広場には、大きなフワフワドームと複合遊具があり、子どもたちの声で賑やか。テーブルや椅子もあるので、テイクアウトグルメを楽しむのもよさそうです」(高井さん)

 

【info】

住所/群馬県前橋市田口町36番地 

時間/9:00〜21:00 

定休日/12月30日〜1月3日

 

【MAP3】房総の食の魅力がたっぷり詰まった農業と食の体験型施設

道の駅グリーンファーム館山

↑開放的で明るい直売所。道の駅オリジナル商品や、館山ジビエなど、新たな特産品の開発にも積極的に取り組む

 

道の駅グリーンファーム館山

千葉県館山市

2024年2月OPEN

温暖な気候に恵まれた千葉県館山市にオープン。地元農家の農産物や館山の老舗和洋菓子店「房洋堂」とのコラボ商品、乳製品や地酒などがずらり。飲食店のほかバーベキューエリアがあり、食材も予約できる。順次キッチンスタジオや農園でのイベントも開催予定。

 

↑地元の素材を使った料理が人気の「のうえんカフェ」

 

↑「TATEYAMA BURGER」の「プカ・ドッグ」(480円)。もっちりとしたパンと自家製ハニーマスタードソースが美味

 

↑2種類の味が楽しめる「花まるタルト」(1188円)はオリジナルアイテム

 

<ここに注目!>

「害獣とされるイノシシを丁寧に捕獲し、迅速に解体、熟成させた品質の良いイノシシ肉で作った『館山ジビエバーガー』(1410円)。味わい深い肉は、まさに自然の恵みです」(高井さん)

 

【info】

住所/千葉県館山市稲274

時間/9:00〜17:00 

定休日/なし

 

【MAP4】見た目も美しい創作グルメが充実! 食の宝庫、足柄の魅力を味わって

道の駅 足柄・金太郎のふるさと

↑県内で唯一、放牧生産される相州牛の「ウニとろ牛めし」(3580円)

 

道の駅

足柄・金太郎のふるさと

神奈川県南足柄市

奈良時代に東西の交通の要衝として栄えた足柄峠にちなみ、地域の魅力を全国へ発信。地元の生産者から毎日届く野菜や果物、総菜をはじめ、特産品の相州牛、足柄牛、足柄茶などを使った商品を販売する。「足柄茶白玉クリームパフェ」(800円)などのスイーツも楽しみ。

 

↑足柄の天狗伝説をイメージし、天狗せんべいをトッピングした「足柄茶ソフト」(450円)は見映えも◎

 

↑パッケージに「きんたろうのいもうと」がプリントされた「きんたろうのたまご」(小650円)は、黄身餡をカステラで包み、ホワイトチョコでコーティングした上品な味わい

 

↑新鮮な野菜や果物が立体的に陳列された農産物直売所

 

↑箱根の玄関口としても知られる南足柄市のランドマーク

 

↑名産の足柄茶は上品な味と香りに定評がある一級品

 

<ここに注目!>

「肉や野菜はもちろん、車で30分ほど走れば相模湾が広がる立地だけに、海鮮グルメも充実。写真の『おさしみ定食』(1880円)のほか『生本まぐろトロ丼』(3280円)などが人気です」(高井さん)

 

<info>

住所/神奈川県南足柄市竹松1117-1

時間/9:00〜17:00 

定休日/なし

 

【MAP5】廃校になった小学校がテーマパークのような賑やかな道の駅に変身

道の駅 保田小学校

道の駅 保田小学校

千葉県鋸南町

廃校跡に誕生した、特産品市場、レストラン、カフェ、入浴・宿泊施設などを備えた道の駅。校舎の面影が残る懐かしい雰囲気のなかで給食グルメを味わえる。隣には「道の駅保田小附属ようちえん」も営業。

 

↑給食スタイルで食事が楽しめる「里山食堂」の「房州アジフライ給食」(1200円)

 

↑かつての体育館を使った市場。オリジナルグッズも豊富

 

↑小学校のベランダは休憩スペースに

<ここに注目!>

「教室ごとに異なるデザインの客室があり、小学校に泊まるという貴重な体験にワクワクします♪ 入浴施設も併設しているので快適に過ごせますよ」(高井さん)

 

<info>

住所/千葉県安房郡鋸南町保田724
時間/9:00〜17:00 定休日/なし

 

【MAP6】手賀沼を望む道の駅は地域のターミナルステーション

道の駅 しょうなん

道の駅 しょうなん

千葉県柏市

手賀沼の畔に立つしょうなん(沼南)地域のシンボル。毎日100種以上の農産物が並ぶ直売所「知産知消マルシェ」のほか、柏市の人気店が手がける食堂やベーカリーなどで地域の食材を楽しめる。

 

<ここに注目!>

「三角屋根が印象的な建物は、その名も『てんと』。デザインだけでなく点と点をつなぐ役割を担いたいという意味が込められているそうです」(高井さん)

 

<info>

住所/千葉県柏市箕輪新田59-2

時間/9:00〜18:00 

定休日/1月1日〜1月3日

 

【MAP7】道の駅グランプリ1位常連! 圧倒的な支持を集める人気道の駅

道の駅 川場田園プラザ

道の駅 川場田園プラザ

群馬県川場村

武尊山の麓、冷涼な気候と清らかな水に恵まれた武尊村にある道の駅。地元の野菜だけでなく、職人が良質な食材を用いて作るソーセージやピザなども話題になっている。飲食店のほか遊び場やアスレチック、ブルーベリー園などもあり家族で楽しめる。

 

↑のびのび体が動かせる広場

 

↑地野菜、オリジナルハム、ソーセージ、チーズをたっぷりとのせたピザは必食

 

↑から揚げにこんにゃくを使用した特製タルタルソースをかけた「かわば丼」(1100円)

 

<ここに注目!>

「イタリアで修業したチーズ職人、片岡恵子さんが作るフレッシュチーズに注目。『KAWABA CHEESE』で購入できるほか『生パスタ専門店あかくら』『ピザハウス』などでも味わえます」(高井さん)

 

<info>

住所/群馬県利根郡川場村大字萩室385

時間/9:00〜18:00 

定休日/なし

 

【MAP8】北陸新幹線開通に先駆けて誕生した駅隣接の道の駅

道の駅 越前たけふ

道の駅 越前たけふ

福井県越前市

北陸新幹線の「越前たけふ駅」に隣接した、アクセス至便の道の駅。地元の鮮魚店が運営しているため、越前ガニをはじめとした上質な海鮮グルメ・加工品が充実している。購入した肉や海鮮をバーベキューで味わうこともできる(4〜10月のみ)。

2023年3月OPEN

 

↑鮮魚をはじめ、地元食材の加工品も販売。毎週日曜にはマグロの解体ショーも

 

↑鮮魚店直営の「寿司割烹丸松」の寿司は大ぶりのネタが評判

 

↑購入した鮮魚は、無料で下処理してもらえる

 

<ここに注目!>

「市場直送の新鮮な魚介を使った料理は間違いなし。子どもにも人気の『サーモンいくら丼御膳』(2980円)のほか、寿司や刺身定食、海鮮丼も絶品」(高井さん)

 

<info>

住所/福井県越前市大屋町38-5-1
時間/9:00〜18:00(1階物販所)
定休日/第2水曜日(祝日の場合は翌日)、1月1日

 

【MAP9】公園の一部を改修し自然のなかで食を楽しむ新しいタイプの道の駅!

道の駅 四季の郷公園FOOD HUNTER PARK

道の駅 四季の郷公園FOOD HUNTER PARK

和歌山県和歌山

25.5ヘクタールという広大な公園の一部を利用した和歌山市初の道の駅。木造の建物を改装した食堂や地元野菜・果物が並ぶ市場のほか、バーベキュー施設や体験農園なども併設している。園内には遊具や広場があり家族連れにも最適。

 

<ここに注目!>

「食堂では、発酵発祥の地といわれる和歌山らしく、地元の味噌や醤油、梅酢などをきかせた滋味あふれる料理を味わえます」(高井さん)

 

<info>

住所/和歌山県和歌山市明王寺479-1
時間/10:00〜17:00(土・日曜、祝日は9:00〜)
定休日/年末年始