2024年のAmazonブラックフライデー期間は、11月29日(金)0:00~12月6日(金)23:59。11月27日には先行セールもスタートします。対象商品は100万点以上!
これだけお得なラインナップが充実していれば、「損をすることはない」と思いがちですが、実は意外な落とし穴が……。損知らずで楽しむにはどんなことに気を付けたらいいでしょうか。
テックメディア「Gadgetouch(ガジェタッチ)」を運営する、ITジャーナリストの弓月ひろみさん、コンテンツクリエイターのリンクマンさんに5つのポイントを教えてもらいました。前回はAmazonブラックフライデーで得をするためのポイントを、今回は「損をしないための方法」をうかがいます。
(1)価格推移と送料を確認
ブラックフライデー開始前に値上げし、セールが始まると「値上げ価格から割引した価格」を提示する業者もいるとのこと。実際には安くなっていないのに、あたかもお得に買えるように見せかけているわけです。
リンクマン Chromeの拡張機能「Keepa」を使ってみてください。過去の価格推移がわかります。
ただし、「Keepa」で値下げを確認できれば絶対に安心というわけではありません。製品自体の価格が安くなっていても、その分送料が高くなっている場合があると言います。注意深く判断・確認する必要がありますね。
弓月 購入時には送料と、最終的な支払額をしっかりチェックしてくださいね。決済画面で最後の確認をする時、勢いで押さないのもポイントです。例えば3000円のAという商品があって、同じカテゴリの他メーカー商品B、C、Dは4000円なのに、なぜかAだけ1000円も安い……という時、実は送料が2500円だった、なんてケースもあります。本当に、送料がとんでもない額になっている時があるんです。
(2)気になったものは「カート」へ
弓月 私は気になったものは全部カートに入れちゃいます。そうすると値下がった時にお知らせが来るし、見やすいから便利なんですよ。
また「ほしいものリスト」に登録しておけば、ブラックフライデーが始まった際にセール通知を受け取ることができます。買い忘れを防げますね。
(3)「セラー」ページの活用
セラーとは、Amazon.co.jpに出品者として登録し、自社の商品を出品・販売する形態を指します。
リンクマン このメーカーの製品を買いたい、というのが決まっている場合は、セラーのページを見るのがおすすめですよ。
例えば「Anker」製品を買いたい場合、Ankerの製品とわかる商品ページから、「Ankerのストアを表示」という一文を探してリンク先に飛べば、正規メーカーの製品情報だけが揃うページにアクセスできます。
Amazonを見ていると、有名メーカーの製品を探していたつもりが、類似品のページに、いつの間にか飛んでいた……ということがあるのでは。買い間違いをしないためにも、セラーページをうまく活用したいですね。
(4)欲しいもの、急ぎのものは初日に買う
セール終盤になると、在庫がなくなったり、配送が遅れたりする可能性が高まります。
リンクマン 「後から安くなる」ということは基本的にはないですし、配送がどんどん混雑し始めるので、絶対に欲しいものや急いで届けてほしいものはセール初日に買いましょう!
弓月 「明日お届けします」という表示があったとしても、届かないことがありますからね。
(5)他のサイトと比較をする
多少のズレはあるものの、ブラックフライデーセールは各所で同時期に行われます。製品購入の際は、Amazonや楽天、各メーカー・家電量販店のサイトで価格やポイント還元などを比較してみましょう。
リンクマン ポイントを貯めたいなら還元率重視、今とにかく安く買いたいなら価格重視……といったように、ここは皆さんの普段の買い物スタイルによりけりですね。
弓月 楽天は結構クーポンを出すので、Amazonよりも安くなる場合もありますね。
ブラックフライデーに限った話ではありませんが、「Amazonじゃなくて、家電量販店のオンラインサイトで買った方がポイントがたくさんもらえたのに!」なんてことになるとガッカリしますよね。価格の安さ=得 とは限らないので、比較検討はぜひ慎重に。
Amazonや楽天をはじめ、ガジェットや家電、日用品などが各所でグッと安くなるブラックフライデー。割引幅が大きい、高価格帯のアイテムに目が行きがちですが、二人は「必ずしも、すごく大きい買い物をしなければならないわけではない」と口を揃えます。
リンクマン 値引き率が一番いい時だからこそ、必需品やインフラを買うのがおすすめですね。僕の場合はSDカードとかSSDとか。あとは大好きなコーラも箱買いしますね! 年末年始用の買い物を、今のうちにしてしまうのもよいのでは。
弓月 普段よく使っていて定価がわかっているものだと、だまされにくいメリットもありますね。「セールです」と謳っていても、価格を見ると「えっ、なんかいつもより高くない? ほんとにセール?」なんてことがたまにあるので、要注意!