2025年6月、東京都内にて「2025夏カロッツェリアの新製品説明会」が行われました。当日説明が行われたのは楽ナビ、ディスプレイオーデオ、デジタルプロセッサーの3つのカテゴリについて。本稿ではゲットナビウェブ読者の興味が高い、楽ナビ、ディスプレイオーデオについて紹介していきます。
すべての機種が「Apple CarPlay」「Android Auto」接続に対応

「楽ナビ」はシリーズ誕生から早くも27年が経つブランド。ユーザーを選ばない扱いやすさという魅力は変わらず、常に「その時代に合ったカーライフ」に寄り添ってきました。楽ナビに新たに加わったのは「AVIC-R#722」シリーズ。
楽ナビの説明に登壇したのは、パイオニア マーケティング推進部 国内マーケティング課 堤 大士さん。「スマートフォンというデバイスを持っているのが当たり前になった社会に対応すべく進化、楽ナビ全モデルに『Apple CarPlay』『Android Auto』への接続機能を備えています」とのこと。それによって、普段からスマホで使用している音楽配信サービスが、楽ナビの大画面で手軽に楽しめるように。対応アプリも本体のディスプレイに表示することで、「いつものスマホ」が愛車に最適化、より大きな画面でのタッチパネル操作に対応できる点も特徴です。

また、音声操作によって楽曲検索やお好みのプレイリストも簡単に再生できます。愛車内でのリスニングは、“いつもの”音楽ストリーミングサービスとひと味違ってきそうです。Siri/Googleアシスタントといった音声による操作が可能なので、走行中の楽曲選択も安心でしょう。

肝心なカーナビの機能はどうなのでしょうか? 地図表示に関してはわかりやすさを第一に考え、色味や道路の線の太さ、細さなどにこだわり、パッと見てわかる地図に。高速道路や地下道を走行しているなど、いつでもどこでも正確な自社位置を表し、誤差1メートルを目指しているとのこと。そして、道路の渋滞状況などを踏まえ、距離より時間で最適なルート検索を行ってくれます。
9インチの大画面を備えたディスプレイオーディオ
続いて説明があったのは最近人気のディスプレイオーディオについて。カロッツェリアのディスプレイオーディオのラインナップに新たに加わったのは、フローティングタイプ9インチの大画面を備えた「DMH-SF600」です。

DMH-SF600のユーザーターゲットは、クルマが大好きで最新技術やガジェットにも興味関心の高い方。じっくり選ぶ、コストパフォーマンスの意識が強いユーザー。そして、スマートフォンをクルマでも活かしたいユーザーだそう。

こちらも楽ナビ同様、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応。ワイヤレスでの接続でケーブル接続が不要なので、iPhone、Androidスマホとの連携はとても手軽。さらにスマートフォン側からディスプレイオーディオ本体を操作できる専用アプリ「PxLink」によって、新しいUI(ユーザーインターフェイス)体験を提供しています。
具体的には「PxLink」を介して、楽曲の停止/再生やイコライザー設定、FMラジオへの切り替えなど、よく使う機能を選択、スマホの画面上に配置が可能。ディスプレイオーディオ本体には地図画面などの案内を表示したままで、さまざまな操作をスマホ側で行えます。 優れた機能性だけでなく、カーオーディオとして重要な「サウンド」にもこだわったといいます。

パイオニアとしては今回の新商品発表に当たって、オーディオレスが一般化しつつある新車ユーザーだけでなく、「ヤングタイマー、ネオクラシック」系の愛好家にも「面白い提案を届けたい」とのこと。新型車だけでなく、少し古いクルマでも最先端の技術を堪能できるのはうれしいポイントでしょう。