プレミアムセダン市場でドイツ勢に宣戦布告! ボルボ新型「S60」のライバル度はいかに?

ink_pen 2019/12/12
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プレミアムセダン市場でドイツ勢に宣戦布告! ボルボ新型「S60」のライバル度はいかに?
小野泰治
小野泰治

自動車評論家・ライター。自動車専門誌出身で、ビッグサイズのセダンや尖ったキャラクターのモデルを愛するカーマニア。長野在住で中央高速が毎回の試乗ステージ。

最新モデルに相応しい新しさと洗練度が嬉しいインテリア

スマート、という表現は室内回りの仕立てにもぴったり当てはまります。インターフェイス、デザインは先述したSPA世代のボルボに共通するもので、新型S60のそれも基本的な仕立てはV60と同じ。インパネ中央にレイアウトされた多機能ディスプレイはスマホに通じる操作感で、デザイン性だけでなく実際の使い勝手も上々。外から入る光の加減によってはタッチパネル操作に付きものの指紋跡が目立つ点が玉にキズですが、新しいクルマに乗っている、という新鮮味はライバルに対しても十二分といえる出来映えです。

↑上質でいながらスッキリしたデザインでまとまられたインパネ回りは、最新世代のボルボに共通する魅力です。インターフェイスの新鮮味も十二分

 

↑センターコンソールにはエンジンスタート用のノブや走行モード切り替えダイヤル、ガソリン仕様はオーソドックスな仕立てとなるシフトセレクターが整然と並びます

 

↑メーターもフルデジタル化されているので、好みに応じたグラフィックの選択が可能です

 

もちろん、セダンとしてのユーティリティも満足できる水準にあります。堅牢そうでもある大ぶりなシートは、ゆったりとした座り心地に加え安全性や多機能ぶりもハイレベル。エンジンを横置きにしたミドル級セダンだと思うと特別室内が広いわけではありませんが、前後席ともに空間上の不足はありません。実際、ホイールベースを延長した恩恵で後席の足下スペースは先代比で36mm前後に伸びていて、先述したドイツ勢と比較しても同等以上の空間が確保されています。

↑座面と背もたれに穴あき加工が施され、ゆったりとしたサイズ感も魅力のフロントシート。表皮は試乗車のT5インスクリプションだとナッパレザーが標準に

 

↑後席は特に足元スペースが先代より拡大されました。ボディサイズに対して特別広い方ではありませんが、空間的な不足はありません

 

↑後席に分割可倒機構が備わるので、必要とあれば荷室に長尺物を積載することも可能。通常時のスペースにも不足はありません
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