鉄道ゆく年くる年…運転再開、引退、DMV導入ほか2021年(下半期)の出来事をふり返る

ink_pen 2021/12/25
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鉄道ゆく年くる年…運転再開、引退、DMV導入ほか2021年(下半期)の出来事をふり返る
星川功一
ほしかわこういち
星川功一

編集プロダクション・トゥインクル代表。学研プラスの「鉄道図鑑シリーズ」や、「大人ののんびり鉄道の旅」誌の発刊に携わる。本職は編集者なのだが、無類の鉄道好きで年間100日近く、全国を乗り鉄、撮り鉄し放題の日々を送る。

【2021年の話題⑩】トラブル対応の難しさが表面化

最後は鉄道絡みの深刻な問題に触れておきたい。

 

世界一安全といわれる日本の社会と鉄道。この安全な鉄道神話を揺るがすような事件が相次いで起きた。まずは8月6日に小田急線の車内で起きた刺傷事件、触発されるように10月31日に京王線刺傷事件が起こった。

 

事件後に、JRおよび私鉄各社などでは、こうした事件が起きた時への対応を検討し、訓練が行われている。車内にカメラを設置したり、ドアの非常コックの表示方法の変更などの対応が急がれている。とはいえ、起きた時に、その場に居合わせた個人の対応が、非常に難しく感じた。

↑千葉県の幕張メッセで11月に開かれた鉄道技術展。不審者の発見など事件に対応したAI技術などを早くも売り込む企業があった

 

11月末に行われた鉄道技術展では、早くもAIを使った不審者発見技術などを売り込む企業ブースもあった。また、問題となったドアの開け閉めに関して対応する技術も見られた。この問題は、今後、鉄道関連企業だけでなく、もし起こった時にどう対応すれば良いのか、社会へ問いかける結果になったように思う。

 

次週は2022年に予測される鉄道ニュースをお届けしたい。

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