『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンがEV化して復活! あのガルウィングドアも受け継ぐ

ink_pen 2022/5/31
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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンがEV化して復活! あのガルウィングドアも受け継ぐ
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

米デロリアン・モーター・カンパニー(DeLorean Motor Company)は、次世代EV(電気自動車)「アルファ5」の写真を公開しました。

DeLorean Motor Company

 

このアルファ5はデロリアンの名前をEVとして復活させつつ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(以下「BTTF」)で有名な『DMC-12』をモチーフとしたもの。おなじみガルウイングドアを備えながら、最高時速250kmに約2.99秒で達するそうです。これは、BTTF版デロリアンがタイムスリップするのに必要な時速88マイル(約142km)までに4.35秒かかる計算です。

 

もともとのデロリアン社は1982年に倒産しており、今や存在していません。その設備や社名の権利を譲り受けた会社が同じ名前を名乗り、今なおDMC-12のオーナーに交換部品を供給し続けているしだいです(1台丸ごと新車を組み立てることも可能)。

 

つまり現在のデロリアン・モーター・カンパニーは元の会社と無関係ですが、今年2月に意味ありげなティザー動画を公開し(下記)、4月にはDMC-12に着想を得た新型EVを開発中であることを発表していたしだいです。

 

アルファ5は100kWhのバッテリーを搭載し、最高時速は250km、1回の充電でおよそ483kmの航続ができるとのこと。これらのスペックは「ベース」モデルだと示唆されていますが、他のモデルや価格については何一つ語られていません。

 

新生デロリアンはガルウィングドアや傾斜したデザインなど先代モデルから引き継ぎつつも、角ばっていたボディラインは滑らかな曲面が主体となったほか、座席も2つから4つへと増やされています。車体はフォルクスワーゲン傘下のデザインチーム、イタルデザインと共同開発されており、大胆にアレンジされながらもDMC-12の面影を残す未来バージョンとなっているようです。

 

デロリアン社は、8月に米国で開催される「ペブルビーチ・コンクールデレガンス」(毎年恒例の自動車事前イベント)でアルファ5の実車を公開する予定とのことです。タイムスリップを実演しそうにありませんが、颯爽と走る姿を見ることを楽しみにしたいところです。

 

Source:DeLorean Motor Company
via:The Verge

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