バイクにまたがって、各モードを試してみた!
ここまで紹介したのが電熱ジャケットの概要ですが、最後に実際にバイクに乗りながら「赤」「青」「緑」「オフモード」の各モードを試してみました。
後みごろ(BACK)「赤」=約60℃
「最大約60℃、10秒で速熱」に嘘はなく、一気に加熱されました。ただし、この温度からスタートさせたせいか、背中に感じる電熱になかなか慣れません。正直を言うと快適さよりも「暑さ」を感じる筆者でした。
後みごろ(BACK)「青」=約55℃
次に「青」=約55℃に落としてみましたが、約60℃で感じた「暑さ」はややほぐれ、若干温かみが丸くなったような印象に。ただし、違和感はまだまだ残るのが正直なところ。
後みごろ(BACK)「緑」=約45℃
次に「緑」=約45℃へ。約60℃、約55℃で感じた強めの「暑さ」は弱まり、適度にポカポカしてくる印象で最も安心して温まることができました。
前みごろ(BELLY)「赤」=約60℃
次に前みごろ(BELLY)を加熱していきます。後みごろ(BACK)で感じた違和感は、前みごろ(BELLY)では感じず、むしろ快適に。バイクは体で風を切っていくため、前みごと(BELLY)では、これくらい強烈に「暑い」ほうが良いなと思いました。
前みごろ(BELLY)「青」=約55℃
次に「青」=約55℃。約60℃で感じた「暑さ」はややほぐれつつ、バイクに乗って「寒さをしのぐ」という目的で使用するなら「やっぱり約60℃だな」と思いました。
前みごろ(BELLY)「緑」=約45℃
次に「緑」=約45℃へ。やはりバイクで風を浴びているせいか、後みごろ(BACK)よりもかなり弱く感じたものの、そうであっても前みごろの加熱は冬のバイク乗りを救ってくれることを実感。
オフモード
まるっきり加熱していない状態の「オフモード」でも、ジャケットの構造自体が優れており、また軽く動きやすいため特にバイク乗りにはぴったりのように思いました。
【まとめ】冬場のバイク乗りは「電熱ジャケット」を着ると、ヤメられない!
今回入手した電熱ジャケットは、両腕の反射帯のブルーのラインが少々気になりながらも、機能性は十分だと思いました。用途によって後みごろ、前みごろと温度をコントロールできる点も合理的であることに加え、数千円で購入できるコストパフォーマンスの良さも見逃せません。
確かに、モバイルバッテリーを搭載しないといけない点は面倒です。また、例えばバイクを運転している間、雨が降ってきた際の防撥水性がどの程度発揮してくれるのかは未知数でもあります。しかし、それらを疑問視してもなお使ってみる価値は十分です。筆者としては寒い冬場のライディングで、一度でも電熱ジャケットを着てしまうと、もう元には戻れないように思っています。
もちろん、バイク以外でも、寒冷地での仕事をする人、冬キャンプを楽しみたい人などにとって強い味方になるジャケットだと思います。「寒さをしのぐための、冬場専用の良いジャケットないかな」とお悩みの方は、ぜひ候補の一つにしてみてください。想像以上に素晴らしいジャケットでした。
撮影/我妻慶一
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