モンベルは、日本発の総合アウトドアブランドとして世界でも高い評価を得ている。“Function is Beauty(機能美)”と“Light & Fast(軽量と迅速)”を合言葉に、数々の名作ギア&ウェアを世に送り出してきた同ブランドの真価を探る。
※こちらは「GetNavi」 2022年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
機能性&コスパ&信頼性が魅力の日本が誇るアウトドアブランドの雄
mont-bell
mont-bell
モンベル
ブランド設立年:1975年
国内店舗数:138店舗(※1)
※1:モンベルルーム、2022年4月27日オープンの「モンベル 南富良野店」、28日オープンの「モンベル 八幡店」を含む
2021年に有料会員(年額1500円)が100万人を突破するなど、モンベルは日本発のアウトドアブランドとして圧倒的な存在感を放つ。同社が誕生したのは、1975年だ。アイガー北壁日本人第二登を果たすなどトップクライマーとして活躍していた辰野 勇氏は、山仲間とともに同社を設立し、寝袋や雨具の研究開発を開始。
以来、1982年に発売されたゴアテックス採用のレインウエア「ストームクルーザー」や、2000年に発表した軽量スリーピングバッグ「ダウンハガー」など、現在へと続く名作シリーズを生み出していく。学生からプロ登山家まで幅広い層に愛用される同社のアイテムは、多雨湿潤な日本の気候に適した機能性と、良心的な価格設定が魅力。「モンベルを買っておけば間違いない」という信頼感は、多くのファンを生む所以である。
多彩なアイテムの展開だけでなく、その活動領域の広さにも注目したい。同社は、環境保護や自然教育など様々な分野にも注力。東日本大震災では、全国から集まった物資を「アウトドア義援隊」として配布するなど、災害支援活動にも積極的だ。
時代の“スタンダード”となる名作を世に送り出し、数々の取り組みを通じてアウトドアカルチャーのアップデートを試みる。モンベルは、日本のアウトドアシーンを支える総合ブランドなのだ。
【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】