「L.L.Bean(エル・エル・ビーン)」は1912年、レオン・レオンウッド・ビーンが米国メイン州にて設立。ブーツやコート、トートバッグなどのアウトドアグッズをはじめ、幅広い商品を展開する。厳しい環境に耐えられる高い品質と、機能に根差したクラシックなデザインが魅力だ。
※こちらは「GetNavi」2022年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
ハンティングにルーツを持ち質実剛健でトラッドなデザインが人気
L.L.Bean
L.L.Bean
エル・エル・ビーン
ブランド設立年:1912年
国内店舗数:27店舗
エル・エル・ビーンの歴史は、ひとりのアウトドアマンに遡る。メイン州グレーンウッドの農家に生まれたレオン・レオンウッド・ビーンは、10代のころからハンティングに親しんでいたが、当時の狩猟用ブーツは硬い総革製で防水性も低く滑りやすかった。そこで彼はゴム製ボトムに革のアッパーを縫い付けた「メイン・ハンティング・シュー」を考案。その販売を目的に同社を創業した。
その後、細かい改良を重ねた同製品はヘミングウェイやベーブ・ルースなどのセレブも愛用。のちに“ビーン・ブーツ”と呼ばれるように。タウンユースとしても人気を博し、ブランドの代名詞となった。
さらに、トートバッグも同ブランドを語るうえで外せないアイテムだ。1944年、冷蔵庫用の氷を運ぶ「ビーンズ・アイス・キャリア」として発売。厚手のキャンバス生地を使ったこのバッグは、のちにアウトドア用途で高評価を集めただけでなく、アイビーリーガーが教科書やノートを持ち歩くオシャレなバッグとして脚光。アイビースタイルの定番アイテムに。
現在エル・エル・ビーンは、アウトドア用品に加えカジュアルウエアなど日常使いのアイテムも幅広く展開。クラシックなデザイン、優れた防寒性と耐久性、質実剛健な製品づくりの姿勢は、いまも世界中のファンを魅了している。