1938年創業以来、革新的なアウトドアウェアを生み出し続ける「Columbia(コロンビア)」。この名門ブランドがこのほど独自開発した反射蓄熱テクノロジー「オムニヒートインフィニティ」は、効率良く体温を反射し、瞬時に暖かさを提供してくれる最新のテクノロジーで、今年の秋冬シーズンにおいて同機能を搭載したアイテムを多数リリースしています。
その実力が気になるところですが、コロンビアはこのほど、−20℃の中で行われる極寒の展示会を開催しました。過酷な環境下で、オムニヒートインフィニティを実際に試してきたレポートをお送りします。
独自の反射蓄熱機能「オムニヒートインフィニティ」とは?
まず今回フィーチャーする「オムニヒートインフィニティ」は、もともとコロンビアが2010年に開発した「オムニヒート」が前身。ボディの裏地にアルミニウムをドット状にしたリフレクティブプリントを施し、身体の熱を反射しながら高い保温性を実現するテクノロジーで、その優れた機能性からエベレスト遠征隊のウェアに起用され、各国のアウトドアスペシャリストにも愛用されるなど、話題を集めました。
そして、10年以上の歳月の中で誕生したのが、この「オムニヒートインフィニティ」。新たにデザインされたプリントパターンの金色のドットを採用するなどアップデートを行い、通気性を損なうことなく、これまでに以上に効率よく体温を反射して瞬時に温めてくれる機能性を誇っています。
オムニヒートインフィニティを搭載したウェアを身にまとい極寒の世界へ
ここからは本題となる-20℃極寒の展示会のレポートへ。会場は、横浜にある冷凍食品などを扱う、中外倉庫運輸の冷凍倉庫で、温度は−20〜30℃に設定されていました。当日、会場に到着すると、来場者用にオムニヒートインフィニティを搭載したダウンが用意されていました。そのほかにも帽子、手袋、ブーツをはじめ、トップスやパンツなど防寒具を貸し出し。舐めてかかると危ないということでしっかりと装備を整えます。冷凍倉庫に入る前は汗ばむぐらいの暑さでしたが、果たして、この状態で冷凍倉庫に入るとどうなるのか? いよいよ実証です。
会場内に入ってすぐは大丈夫でしたが、やはりそこは-20℃の世界。展示アイテムの説明を受けている間にも肌が出ている部分は先端からひしひしと寒さを感じ、まつ毛が凍って、瞬きしにくくなっていきます。しかし、オムニヒートインフィニティを搭載したダウンジャケットを着ている上半身は、ほかの部分と比べると問題なし。フィルパワーの高いダウンを着ているわけでもないのに、しっかりと温かさを感じられる最先端のテクノロジーが際立ちます。
防寒ウェアやグッズを探していたという人は覚えておいて損はなし
そして、今回の展示会で着用させてもらったのが、2022秋冬新アイテムの「Wild Card II Down Jacket(ワイルドカードⅡダウンジャケット」。
「もちろんオムニヒートインフィニティによる保温性は間違いなかったのですが、ボリューミーではなかったのですごく動きやすい印象がありました。そのほかにも、防水透湿機能オムニテックとステッチレス仕様で雨にも対応可能。雪の侵入を防ぐパウダースカート、袖先のインナーカフ、左袖先にリフトICポケットなど、スノースポーツを楽しむための機能も盛りこまれていたのですが、個人的には冬の雪中キャンプに使いたいなと思いました」(筆者)
ということで、コロンビアの最新テクノロジー「オムニヒートインフィニティ」。これからの季節に活躍する防寒ウェアやグッズを探していたという人は覚えておいて損はなしです。ぜひこの温かさに包まれながら、今年の冬も快適に過ごしてください。
撮影/Shimpei Koseki、編集部
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