GetNavi web×新日本プロレス コラボ連載
長いあごヒゲがトレードマークの外道選手にヒゲへのこだわりを聞く!
名タッグチーム・邪道&外道として活躍しながら、「レインメーカー」こと、オカダ・カズチカ選手のマネージャーとしても活躍する外道選手。オカダ選手の対戦相手に「レェェェヴェルが違うんだよ!」と挑発することでもよく知られています。今回は、そんな外道選手に、トレードマークであるヒゲのお手入れアイテムを試してもらう企画がスタート。初回となる今回は、ヒゲにまつわるエピソードからプロレスラーにとってのキャラクターの重要性まで、色々とお話をうかがいました!
Profile
外道(げどう)
東京都武蔵村山市出身、1969年2月20日生まれ。身長172cm、体重86kg。1989年3月オランダ・アムステルダムエイデンホール・モンキーマジックワキタ戦でデビュー。同日にデビューした邪道と共にタッグチーム・邪道&外道として多くの団体を渡り歩き、第7代、11代、13代、17代IWGPジュニアタッグ王座、第28代GHCジュニアヘビー級タッグ王座など、多くのタッグ王者に輝く。現在「CHAOS(ケイオス)」に所属。IWGPヘビー級王者で“レインメーカー”の異名を持つオカダ・カズチカ選手のマネージャーとしても活躍する。得意技は外道クラッチ。
「めんどくさい」と伸ばし始めたのがきっかけ
――今や、バンダナとともに、外道選手のトレードマークとなった長いあごヒゲですが、伸ばし始めたのはいつ頃からですか?
外道 2015年の8月1日からですね。それまでは、唇の上ともみあげからぐるっと輪郭にヒゲを生やしてたんです。毎日、I字のカミソリでヒゲを整えてたんですけど、それが急にめんどくさいなって思って。ちょうど8月1日だったんでキリもいいし、もう伸ばしちゃおうって。だからきっかけは、夏の暑さとめんどくささですね。
――それまでも短いヒゲを生やしてましたよね?
外道 細いヒゲはバンダナを巻きだした頃から生やしてました。とっちゃん坊やみたいな顔してるんでね。ヒゲがないと迫力に欠けるんです。
――目のあたりまで下げて巻いてるバンダナも特徴的ですよね。
外道 あのバンダナはヒスパニック系のギャングがモチーフなんです。なんせ名前が外道ですからね。とにかく悪い奴ということでね。で、そのヒスパニック系のギャングたちは現地で「チョロ」って呼ばれてるんですけど、みんな口元にヒゲを生やしてる。だからカリフォルニアから来た選手なんかだと、チョロみたいだなってわかってくれるんだけど、日本だとなかなか理解されなくて、チャーリー浜か? とか言われてね(笑)。
女性とオカダ選手の評判は悪いがまだまだ伸ばす
――ヒゲを伸ばしてみて変わったことはありました?
外道 女の人の評判が決定的に悪いですね。このスタイルにしてもう1年と数か月になるけど、女性から「いいですね」って言われたことが一度もないんです。家族にも「汚い」って言われてますし。たまに、食べ物とかが付くんですよ。そうするとリアクションがすごいですね。ゴミを見るような目で見られる(笑)。やっぱり、ヒゲは男にしか生えないですから、女の人には理解してもらえないですよね。逆に男性からは6対4で「いい」って言われます。でもオカダ(・カズチカ)には評判悪いです。「僕についてるマネージャーが汚いのはイヤだ」って言われますけど(笑)。ここまで来たらとことん伸ばしたいですね。
――どこまで伸ばしたいという目標はあるんですか?
外道 ZZ Topっていう米国のミュージシャンがいるんですよ。若い頃からよく聴いていて、『Sharp Dressed Man』って曲を入場曲に使ってたぐらい好きなバンドで。3ピースバンドなんだけど、ツインギターの2人がヘソぐらいまでヒゲを伸ばしているんです。長さとしては、彼らと同じくヘソくらいまで伸ばしたいですね。
見た目も名前もキワモノくらいがちょうどいい
――外道選手もそうですが、新日本プロレスの選手の方々は個性的な外見の方が多いですね。
外道 昔はそこまでこだわってなかったと思うんですけど、最近のレスラーはみんな自分なりにキャラクターを作ることが大事だってわかっていますよね。新日本が人気を取り戻したのは、そのあたりを意識したのもひとつの要因なんじゃないですかね。街を歩いてる人と同じような風体じゃ、お客さんはお金を払って観に来ないですよ。やっぱり覚えてもらうことが肝心ですからね。見た目も名前もインパクトがあったほうがいいですし、キワモノくらいがちょうどいいんです。その点、俺らの「邪道&外道」ってリングネームなんて一度聞いたら必ず覚えますからね。
――キャラクターの話が出ましたが、外道選手から見て、特にキャラクターが濃いと思う選手は誰ですか?
外道 レインメーカー(オカダ・カズチカ)は別格として、去年、WWEに行った中邑(真輔)は特に濃いなって思ってましたね。今だと、矢野 通ですかね。矢野は他にはいないタイプのレスラー。すごく頭がいいから、人のいないところ、いないところを狙って行くというか。話していても、頭がいいのがわかりますよね。
――ちなみに、邪道&外道という名前はどのようにして決まったんですか?
外道 フリーに転向する1992年にリングネームを変えることになって、自分たちで考えたんです。最初はとにかくいちばん悪い名前にしようということで相方(邪道)と名前を出しあって。俺は『仁義なき戦い』って映画がすごく好きなんですけど、映画のなかで極道の人たちが、最悪な道を外れた人たちのことを「クサレ外道」って言うんですね。これがいちばん悪い名前じゃないかなって思って。それで最初、外道って名前が決まったんですよ。
タッグチームなんで、「じゃあ外道ともう1人なら邪道だな」ということになりました。でも邪道って、大仁田 厚さんのイメージがあるから、「やだよ、俺は外道な!」って言ったら、相方も「俺もやだよ!」と名前の取り合いになって(笑)。「外道は俺が考えたんだから、俺が外道だから!」って言い張ったら、相方も「じゃあしゃあない」と。そんなやりとりがあって、俺が外道をいただきました(笑)。
――タッグパートナーの邪道選手にもヒゲを伸ばしてほしいと思ったことはありますか?
外道 相方も実は去年、俺が伸ばし始めた頃、少し伸ばしたことがあったんです。でも、寝てるあいだにヒゲが切れたり抜けたりするらしく、ぜんぜん伸びなくてやめたらしいです。無精ヒゲ程度は生えるんですけど、それ以上は伸びないんですよ。
――伸びる前に抜け毛になってしまうタイプですね。
外道 最近、相方が俺のヒゲを見て、汚い! とか文句を言うんですけど、あれはたぶんジェラシーだと思うんですよ(笑)。
口ベタのオカダ選手の代わりに話し始めた
――外道選手は、オカダ選手のマネージャーとしても個性を発揮されています。
外道 あれはなんとなくそうなっただけなんですけどね。帰って来た当初は、それほどあいつがしゃべらなかったんですよね。だから最初は「外道さん、話してもらっていいっすか?」って言われて、「いいよ別に」という感じでやっていたんです。それがなんとなく定着した感じですね。でも、最近はあいつがベラベラしゃべるんで必要なくなってきた(笑)。今はもう、オカダのファンをリーディングする役回りですね。でも、俺自身、レインメーカー(オカダ選手)が本当に好きなので、楽しんでやっています。あいつにプロレス界の未来と、俺の老後も託しているので(笑)。
ヒゲを伸ばしてもロクなことがないが、そこは「男のロマン」
――プロレスの試合でヒゲが役に立つことはありますか?
外道 まったく役にはたたないですね。むしろ、掴まれてたいへんですよ。ヒゲを掴まれて、引きずり回されて、まったくいいことがありません。
――むしろ邪魔になっていると。
外道 伸ばせば伸ばすほどつかみやすくなりますからね。またこれが痛いんですよ。髪の毛の倍ぐらい痛いですね。掴まれて引っぱられた日には、「てめえこのやろう!」ってなりますよ。「大事なヒゲをよくも!」とね。
――ヒゲを伸ばしてよかったことはありますか?
外道 ヒゲを剃らなくてよくなったことぐらいですかね。こうして話してみると、本当にロクなことがないです。でも、そこは男のロマンですから。代償はつきものですよ。1年前はめんどくさいって気持ちだけで始めたんですけど、いまは非常に気に入ってますね。
リング上では、その試合巧者ぶりからクールな印象が強い外道選手ですが、インタビューではときおり笑顔を見せながらウィットに富んだトークでヒゲへのこだわりを語ってくれました。相方ことタッグパートナー・邪道選手の話になると、特に楽しそうに話していたのが印象的です。さて、そんな外道選手は次回、自慢のヒゲを実際にグルーミングしながら、ヒゲのお手入れグッズをまとめてプレビュー。こだわりの男、外道選手を唸らせたアイテムも登場しました! 乞うご期待!
【試合情報】
戦国炎舞 -KIZNA- Presents 旗揚げ記念日
日時:3月6日(月) 17:30開場 19:00開始
会場:東京・大田区総合体育館
戦国炎舞-KIZNA- Presents SAKURA GENESIS 2017
日時:4月9日(日) 14:30開場 16:00開始
会場:東京・両国国技館
※最新情報は新日本プロレス オフィシャルサイトへ
撮影/和田清志