1月29日に行われた全豪オープンテニスの男子シングル決勝。ロジャー・フェデラー(スイス)がラファエル・ナダル(スペイン)をフルセットの末に下した一戦は、早くも「今年のベストマッチ」と呼び声の高い死闘だった。
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— #AusOpen (@AustralianOpen) January 29, 2017
2009年の全豪決勝では同じくフルセットの末、ナダルが勝利した両者の対戦。フェデラーが第1セットを奪えばナダルが取り返し、再び先行するも食らいつく。そんな白熱の決勝戦において、フェデラーが見せた「最高のショット」が、これだ!
↑全豪オープン公式Youtubeより
大会公式により「Shot of the Day」に選ばれたのは、ナダルのサーブから始まった26回の壮絶なラリー。最後はフェデラーが完璧なダウンザラインのショットでナダルを仕留めた。スゴイ!
もちろん、ナダルも負けてはいない。
↑全豪オープン公式Youtubeより
ナダルの「Shot of the Day」は、フェデラーが決めにいったバックハンドのクロスに対し、得意のカウンターショット! 手首の返しだけでクロスへ……彼らしい神業的な一撃にフェデラーも拍手を送るしかなかった。
4大大会の優勝回数で1位のフェデラー(18回)と2位タイのナダル(14回)。テニス史に残る名選手である彼らもそれぞれ35歳と30歳になり、近年はともに体力の衰えを指摘され怪我にも泣かされてきた。だからこそ、今大会で二人が見せてくれた復活劇に胸を熱くさせ、勇気付けられたというファンは多いことだろう。
フェデラー、ナダルが結果を残したことで、ノヴァク・ジョコヴィッチとアンディ・マレーを加えた“ビッグ4”の復活も十分考えられる今年の男子テニス界。錦織 圭らを含めたトッププレーヤーたちがどのような戦いを繰り広げるのか、いまから楽しみである。