バスケットボールの試合において、勝敗を分けるといっても過言ではないもの。それがフリースローだ。
約4メートルの距離から相手に邪魔されることなくフリーで打つことができるショット。1本1点ながら成功率によってチームの得点数が確実に変わってくるため、プレーヤーはできる限り自身のフリースロー成功率を上げる必要がある。
だからこそ、バスケットボールの最高峰NBAにおいても、こんな打ち方を選択する選手が出てくる……。
これは、下手投げ!? まるで素人のようなフリースローの打ち方だが、2本ともきっちり成功させている。しかも、チームメイトや会場のファンは大喜びだ。
昔、とある有名バスケ漫画の主人公が繰り出したことで日本でも知られるようになったこの投法は、その名もずばり「アンダーハンドフリースロー」。そして“使い手”は、今シーズンからヒューストン・ロケッツに加わった20歳のルーキー、チナヌ・オヌワクだ。
こちらはNBA開幕前のプレシーズンゲームでのもの。身長208cm、体重111kgの大男が放つちょっぴり可愛いフリースローは当時から話題に。また、動画では同じく“下手投げ”スタイルで90%近くの成功率を記録し、1975年にゴールデンステイト・ウォリアーズに優勝をもたらした伝説のプレーヤー、リック・バリーと比較している。
見た目があまり良くないためか、NBAでは久しくお目にかかることができなかったこの妙技。出場機会は決して多くないオヌワクだが、マイク・ダントーニHC率いるロケッツは西地区3位と好調を維持しており、シーズン終盤、さらにプレーオフで目にする機会はきっと出てくるだろう。
そんな点でも注目のNBAは、今週末に恒例のオールスターウィークエンドを迎える。