スポーツ
2017/3/13 20:00

そんな手があったのか! “ゴール裏”から決めたアイスホッケーのミラクルショットがお見事すぎる

北米4大プロスポーツに数えられるアイスホッケー。アメリカでは近年はサッカー人気が高まっているが、隣国カナダではラクロスとともに法令で国技に定められている。

 

最高峰のNHL(ナショナルホッケーリーグ)は10月上旬に開幕し、4月までがレギュラーシーズン。その後、上位16チームによるプレーオフが6月にかけて行われる。4大プロスポーツリーグの中では、バスケットボールのNBAとほぼ同じ開催時期だ。

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※画像はイメージです

 

ちなみに、選手の国籍は半数近くがカナダ。その残りのさらに半分、つまり全体の1/4程度がアメリカで、残りはスウェーデンやロシア、チェコといった欧州諸国の選手がほとんどだ。なお、日本人で過去にNHLでプレーした選手は福藤 豊(現栃木日光アイスバックス)の1人だけである。

 

さて、そんなアイスホッケーで先日、とんでもないミラクルショットが見られた。動画の3:19からご覧いただきたい。

 

アメリカ・バージニア州にあるリバティー大学のアイスホッケーチームが行った試合。4-0とリードした場面で、クイン・ライアンという選手が驚きのショットを繰り出した。

 

ゴールの裏側でパックを拾うと、なんとスティックのブレード(打面)にパックを載せ、そのままゴール裏からショット。引っかけるようにして見事にゴールマウスへ流し込んだ。まさにミラクルショット! ゴールの裏側でもプレー可能なアイスホッケーならではの“妙技”といえるだろう。

 

高い技術が必要なため非常に珍しいが、こういったゴールは過去にもあった。もっとも有名なのは、2011年の世界選手権、準決勝のフィンランド対ロシア戦におけるミカエル・グランルンド(フィンランド)の伝説のショットだ。

 

これもまたスゴイ! 当時19歳のグランルンドはこの大会で大活躍を見せ、フィンランドの16年ぶりの優勝に大きく貢献。切手のデザインにもなったという。

 

優秀なゴールテンダー(ゴーリー)ともなれば、シュート阻止率は90%以上が当たり前のアイスホッケー。まさに“門番”である彼らを上回るための創意工夫が、ときにはこうしたミラクルショットを実現させるのである。