7月11日(日本時間の12日)、毎年恒例となるMLBのオールスターゲームが開催される。1933年にスタートし、88回目を迎えるシーズン半ばのビッグイベント。今年の開催地はマイアミ・マーリンズの本拠地マーリンズ・パークだ。
前日の10日には、お馴染みの本塁打競争が行われ、新人王最有力候補の“怪物”アーロン・ジャッジが見事栄冠を手にした。
All must rise.
That includes trophies.
@TMobile #HRDerby pic.twitter.com/mAjuwuu9wK— MLB (@MLB) July 11, 2017
日本人では今年、ダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)が3年ぶり4度目のオールスター選出。ただ、先発した9日のエンゼルス戦から中1日となるため、登板しないことが決まっている。よって、残念ながら日本人選手の出場はなさそうだ。
1995年に野茂英雄が初出場を果たして以降、何人もの日本人選手がオールスターの舞台に立ってきた。そのなかでもダントツ最多、10度の出場を誇るのがイチローだ。
What's cooler than being cool? #Ichiro, that's what. ?#LetsPlay pic.twitter.com/vjpfynKekN
— Miami Marlins (@Marlins) July 8, 2017
現在マーリンズに所属するイチローは、2001年から2010年まで、なんと10年連続で出場! 特に最初の3年間は両リーグを通じて最多の得票を獲得しており、メジャーの球宴史においてもその名を残している。そして、プレーのほうでももちろん魅せてきた。代表的なのが、2007年のオールスターで披露した伝説のランニングホームランだ。
ナショナルリーグの1点リードで迎えた5回、イチローの放った強烈な打球はライトへ。ホームラン性の打球は最後に失速したものの、フェンスに当たったボールは野手の予想に反した方向へコロコロ。風のようにベースを回ったイチローはこの機を逃さず、一気にホームまで駆け抜けたのだった。
これがMLBオールスター史上初、そして現在に至るまで唯一のランニングホームラン。ギネス記録にも認定されたイチローの偉業は、10年のときを経てあらためて注目されている。今年のオールスターでも、こんなスーパープレーが見られることを期待したい。