野球ファンなら……いや、そうではない方でも「珍プレー好プレー」という番組を知らない人はあまりいないだろう。
なかでも有名な珍プレーといえば、元中日ドラゴンズの宇野 勝によるヘディング事件。ショートフライが頭部に直撃し、そのまま外野へボールが転々と……。しかし、それをきっかけに宇野は全国区のスターに。大きなミスも選手の知名度を上げてくれるものだったりする。
7月25日に行われた米マイナーリーグのオクラホマシティ・ドジャース対リーノ・エーシズの試合でも、そんな衝撃の珍プレーが発生した。打席に入ったのはオクラホマシティのアレックス・ヴェルドゥーゴ。2014年にロサンゼルス・ドジャースへ入団した21歳の選手で、以前にダルビッシュ有とのトレードの噂も流れた期待の若手だ。彼が打ち上げたボールはライトの深い位置へ。リーノの右翼手ザック・ボレンスタインは、背中を向けて追っていったのだが……。
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— MiLB.com (@MiLB) July 26, 2017
ボレンスタインが弾道を見ようと振り返ったところで額に直撃。バウンドしたボールはそのままライトスタンドに吸い込まれ、スリーランホームランに。打ったヴェルドゥーゴも苦笑いしながら三塁を回ってホームイン。公式ツイッターの顔文字も納得の超絶珍プレーとなった。
1993年にはMLBのテキサス・レンジャーズ対クリーブランド・インディアンスでも、ホセ・カンセコがライトフライを頭に当ててホームランにしてしまうという珍事が発生。
それから実に24年ぶりとなる「ヘディングホームラン」。しかも、頭に当ててからの飛距離はそれを超える25フィート(7.62メートル)になったという。
宇野もホセ・カンセコも様々な賞に輝いたスター。今年のWBCにイスラエル代表として参加したボレンスタインも、これをきっかけに知名度を一気に上げるかも?