欧州サッカーの冬の移籍市場が佳境を迎えようとしている。
先日、ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンは、内田篤人が昨年まで所属していたシャルケ04からドイツ代表MFレオン・ゴレツカを獲得した。ただ、契約満了となる今シーズン終了後にフリーで移籍することになる。
Presseerklärung: #FCBayern verpflichtet Nationalspieler Leon #Goretzka.
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— FC Bayern München (@FCBayern) January 19, 2018
2013年にボーフムからシャルケに加わったゴレツカは22歳。将来を嘱望される存在だったが、移籍金なし(フリー)でライバルチームへ移ることになったのだ。
本人はSNSで「皆を失望させるだろうことは分かっている」などと綴り、シャルケのドメニコ・テデスコ監督も「ファンがネガティブに反応しないことを願う」としていたのだが……。
現地メディアの『Derwesten』などによれば、練習場に姿を見せたゴレツカに一部のファンから、「バイエルンの豚」「ユダ」「偽善者」などの罵声が浴びせられた模様。
シャルケはこれまでもカメルーン代表DFジョエル・マティプ(現リヴァプール)、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFセアド・コラシナツ(現アーセナル)らをゴレツカ同様、20代前半の時期にフリーで失っている。
日本でも今冬、横浜F・マリノスの10番だった齋藤学が同県内の川崎フロンターレへフリーで移籍して大きな話題となったが、こうした“試練”が積み重なると、やはりサポーターの行動にも表れてしまうといえそうだ。