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競馬
2018/5/29 22:00

福永家の悲願……ダービージョッキーとなった福永祐一のレース後インタビューが沁みる

5月27日、競馬の第85回日本ダービー(東京優駿)が行われ、5番人気のワグネリアンが皐月賞馬エポカドーロを押さえて優勝。世代の頂点に立った。

 

 

前走の皐月賞では1番人気に推されながら7着に敗退したワグネリアン。これにより今回は人気を落としていたが、父ディープインパクトらしい力強い伸びで見事初のG1制覇を達成した。

 

そして、初制覇といえばワグネリアンに騎乗していた福永祐一騎手。

 

競馬界を代表するスタージョッキーにとっても、これが初のダービー制覇!19度目の挑戦で成し遂げた“悲願”について、レース後のインタビューで語った内容が印象的だった。

「(父・洋一さんにどのような報告をなさいますか?)

ほんと、いい報告ができると思います。福永家にとっての悲願でしたから。良かったです」

 

福永祐一は、「天才」と言われながら落馬で騎手生命を絶たれた福永洋一元騎手の長男。1996年にデビューを果たすと、初年度からJRA賞最多勝利新人騎手を受賞するなど大活躍。これまで数々のG1タイトルを手にしてきた。

 

ただ、競馬人の“夢”であるダービーには親子2代続けて縁がなく、1番人気のワールドエースで臨んだ2012年のレースも4着に終わっていた。

 

「このままもうダービーに勝てないんじゃないかと思うときもありました」という言葉に象徴されるように、苦しんできたなかでようやく手にしたダービージョッキーの称号。福永祐一の成長を見てきた多くの競馬ファンにとって胸が熱くなるレースだったに違いない。