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2018/12/20 16:30

ついに始まるeスポーツの“甲子園”! 第1回全国高校eスポーツ選手権が開幕する

2018年は、日本でもeスポーツという言葉がかなり聞かれるようになった。8月にジャカルタで行われたアジア競技大会ではデモンストレーション競技としてeスポーツ競技が開催され、日本人初の金メダリストも誕生。また来年の茨城国体期間中には、同時に都道府県対抗のeスポーツ選手権が開催されることも発表されている。

 

そしてこの12月には、ついに高校生を対象としたeスポーツの競技大会である、第1回全国高校eスポーツ選手権が開催される。

大会に参加するには、学校単位での登録が条件となっていることから、まさにeスポーツの“甲子園”もしくは“インターハイ”と言える。大会は、今月(12月)23日からオンライン予選が行われ、2019年3月23、24日には、予選を勝ち上がった4チームによるオフラインでの準決勝・決勝が、千葉県千葉市の幕張メッセで開催される。

 

大会エントリーはすでに締め切られており、出場資格(生年月日1999年4月2日から2003年4月1日まで)を満たす全国の高校(高等専門学校、定時制、通信制も含む)より全158チームから応募があったという(後に5チーム減って予選参加は全153チーム)。

 

大会は2つの部門に分かれる。1つは「リーグ・オブ・レジェンド」部門。

「リーグ・オブ・レジェンド」は、世界でもっともプレーされている5対5で行われる対戦型PCゲームだ。仲間と協力して相手の本拠地に攻め込み、先に敵の本拠地を破壊したチームが勝者となる。予選は25、26日に行われ、93チームが参加する。予選、そして準決勝は、ともに1ゲーム先取の一発勝負(Bo1)だけに(決勝は2ゲーム先取=Bo3)、かなりシビアな戦いの連続となりそうだ。

 

そしてもう1つが、「ロケットリーグ」部門。

こちらは3対3で行われるアクションゲームで、プレーヤーはそれぞれ1台の車両を操作し、敵チームのゴールへボールをシュートする。当然、制限時間内で得点の多いチームが勝利となる。予選には60チームが参加し、23日と24日に行われる。予選と準決勝は2ゲーム先取(Bo3)、決勝は3ゲーム先取(Bo5)となっている。

 

さまざまな議論があるeスポーツだが、どちらのゲームも個々のプレーヤーの高度な知力、判断力、そしてチームとしての団結力、チームワークなどが求められることから、他のスポーツや文化部の全国大会となんら変わらない。今後大会が定着していくことで、eスポーツへの理解や興味も格段に進んでいくことが期待される。ちなみに、今回優勝したチームには、「2泊3日の韓国eスポーツ体験旅行」が贈呈される。

 

なお、23日から始まる予選は、連日Twitchで生配信されるほか、大会公式サイトからも観戦可能。さらには26日のリーグ・オブ・レジェンド部門準々決勝は、ライブビューイングも行われる。観戦方法、参加規約などの詳しい情報は、公式サイトで確認してほしい。