スノーボードの誕生は1960年代のアメリカという説が有力で、1枚の板で雪の上を滑ることができたら楽しいだろうと、もともとは遊びから生まれたニュースポーツだった。日本に登場したのは70年代後半で、当時はスキーブームの真っただ中。今で言うなら、クールな遊びとして、トレンドに敏感な若者たちが細々と楽しむマイナーなニュースポーツだったが、90年代始めから徐々に浸透し、長野五輪でオリンピックの正式種目となった98年頃にピークを迎えるなど、現在ではスキーに並び、ゲレンデには欠かせない人気ウィンタースポーツとして普及している。
スキー、スノーボードでゲレンデを疾走する中、見慣れないアクティビティを見かけたことはないだろうか。時にはグループで、時には家族で楽しんでいるスノーアクティビティ。日本に上陸して間もないものや、まだまだ浸透していないものなど、ニューウィンタースポーツと呼ばれるアクティビティが世界各国で誕生している。
この冬は、スキーやスノボを楽しむと同時に、そんなちょっと気になる珍しいニュースポーツに挑戦してみるのはいかがだろう。将来オリンピック競技として採用され、何やらすごいことになるかも知れない。
ここで紹介するニュースポーツは、どれも道具さえあれば、スキー、スノボを楽しむ格好そのままで手軽に楽しめるものばかり。しかも、初めてでも簡単に乗れて、その日から爽快感やスリル、スピードなどが楽しめる。まだまだ浸透していないスポーツだから、今から始めればブームになった暁には注目の的になること間違いなし。スキー、スノボを一日中ガッツリ楽しむのもいいけど、始める前のウォーミングアップや昼食後の仲間とのレクリエーション、家族揃ってのアトラクションなど、ニュースポーツを一度試してみては? 新たなゲレンデでの楽しみに出会えるかも!
※各アトラクションはゲレンデによって禁止されている所もあるので、事前に確認しよう。
<ニュースポーツの魅力>
・スキー、スノボの格好のまま手軽に楽しめる
・始めたその日からすぐに乗れる、操作できる簡単さ
・まだまだマイナーなので、乗りこなせれば注目度は抜群!
[01 スノースクート]
自転車の安定感とスノーボードの多彩な操作性をミックス
スノースクート(SNOWSCOOT) ONE-D
実売価格10万6900円
<注目ポイント>
・バイクで雪面を駆け抜ける爽快感
・2時間程度の基本練習でコツがつかめる
・子どもからご年配まで幅広く楽しめる
マウンテンバイクのフレームに2枚の独立したボードを取り付けた、自転車とスノーボードの特性を併せ持ったスノーアクティビティ。自転車のようなサドル(椅子)はなく、両足を揃えてフレームに立って乗り、曲がる、止まるは、ハンドルに頼らず、スキーやスノボのように板を傾けエッジを効かせて操作する。初めてでも2時間程度の基本練習でコツが掴め、小学生くらいの子供からご年配の方まで、幅広く楽しむことができる。このモデルは、ボードとフレームをスムーズに脱着できる脱着機能SAS(スマートアタッチシステム)を搭載しているので、車での収納や電車での持ち運びも容易だ。
[02 エアボード]
ヨーロッパではすでに人気沸騰の未体験滑降ボード
エアボード(airboard) エアボード AB
実売価格1万2744円
<注目ポイント>
・初めてでも存分にスピード感&スリルが味わえる
・空気を抜けば折りたためて持ち運びや保管も便利
・ヨーロッパではすでに人気の注目スポーツ
空気で膨らませたゴム製のボードに、うつ伏せの状態で乗り込みスノーフィールドを駆け下りる新感覚のアクティビティ。ボードの裏面にはエッジが付いているので、ターンや停止は体重移動で自由自在に行うことができる。初心者には練習が不可欠なスキーやスノボとは違い、初めて滑ったその日から、これまで体験したことがないようなスピード感やスリルが存分に味わえる。スイスで生まれ、日本に入ってきたのはここ数年のためまだ認知度は低いが、ヨーロッパでは世界大会も開催されており、すでに人気沸騰のアクティビティとして注目されている。
[03 セパレートスノーボード]
スキーとスノボが融合した日本生まれのお手軽スポーツ
ニコ(nico) セパレートスノーボード
実売価格2万9100円
<注目ポイント>
・軽量コンパクトなので持ち運びは容易
・スノボ経験者なら初乗りから基本滑走は可能
・両足が離れているのでスノボより恐怖感も少ない
2014年に国内17ヵ所のスキー場でレンタルを開始した、日本生まれのニュースポーツ。名前のとおりスノーボードが左右に分離、スキーとスノボが合体したようなスタイルだ。スノボを経験していれば、初めて履いたその日から基本的な滑走は可能。両足がそれぞれ独立しているので、1枚の板に両足が固定されるスノボより慣れるのが早く、初心者でも恐怖感が少ない。そのうえ、両足が自由なのでダイナミックなアクションが可能だ。スノボと同じバインディング(ブーツを板に固定させる金具)とブーツが使え、軽量なので手軽に持ち運びが可能。履いたまま歩け、リフトもそのまま乗ることができるので着脱のストレスが少ないのも魅力。
[04 ハンドル付きソリ]
ファミリーで、仲間とも無邪気にガッツリ雪遊び
ハマックス(hamax) スノーゼブラ
実売価格1万4040円
<注目ポイント>
・雪遊び定番のソリをスポーツ感覚でハンドル操作
・2人乗りできるので子どもと仲間と一緒に楽しめる
・ノルウェーで数々のアウォードを受賞する信頼感
自転車のチャイルドシートでお馴染みのHAMAX製のハンドル付きソリ。雪遊びの本場といえるノルウェー生まれで、ハンドル付きのソリとして数々のアウォードも受賞しているベストセラー商品だ。2人で乗ることもできるので、子どもと一緒に楽しむのはもちろん、仲間とも乗れる。ハンドル操作とブレーキングを駆使することで操作性に優れスピードも存分に体感できる。これまでのシンプルなソリとは違い、カラーリングやスタイルも楽しめて、スロープでの注目度は抜群だ。
協力:楽天市場