7月1日から、いよいよウインブルドンが始まる。6月26日にはシード順位も発表され、日本の錦織圭は第8シード、大坂なおみは第2シードで大会に臨むことになった。錦織のウインブルドンでのキャリアは昨年のベスト8が最高。大坂は過去2回出場で3回戦が最高という戦績だ。
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錦織は予定していたドイツでの芝の大会参戦を、フレンチオープンからのコンディションの回復が思わしくないということでスキップしたが、その分良いコンディションで大会に臨めそうだ。以下は錦織が現地入りした6月24日にアップされた動画。
一方の大坂もランキング1位の重圧から解放されたが、前哨戦では2回戦で敗退と、芝のコートには苦手意識がある模様。武器である高速サービスを活かせる舞台なだけに、自信を持って試合に臨めるかどうかがカギとなりそうだ。
ところで、ご存じのようにウインブルドンは天然芝のテニスコートが舞台となる。
テニスはフランスで競技としての原型が作られ、イギリスに渡って外の芝生の上で行われるようになったという歴史から考えると、まさに“テニスの原点”となるサーフェスだ。しかし現代では、他のサーフェスに比べて球足が速く、ボールのバウンドも不規則でイレギュラーも多いから、実際にプレーする選手にとってはかなり厄介なコートサーフェスでもある。維持管理も難しいため、天然芝のコートは実は世界でも希少な存在である。
とはいえ、そこはテニスの原点。やはりテニスプレーヤーなら、こんな美しい天然芝のテニスコートで一度はテニスをしてみたいと思うもの。上記の動画は天然芝コート14面の陣容を誇る日本で唯一のテニスクラブ、「グラスコート佐賀テニスクラブ」の映像。1か所にこれだけの数のグラスコートがあるのは、日本では佐賀県にあるこのテニスクラブのみ。他の地域には、天然芝のテニスコートは本当に数か所しかない。
佐賀県か……と思った方に、朗報を1つ。静岡県伊東市にある川奈ホテルには、2014年にグラスコートが2面作られており、宿泊者専用ながら人気を博している。恐らくは、関東近県からある程度気軽に行くことが可能な範囲にある、数少ない天然芝コートの1つだ。
現在同ホテルでは、「グラスコートで優雅なテニスプラン」と称して、コーチングスタッフ指導のもとグラスコートを攻略し、グラスコートテニスの楽しさを学ぶことができるという宿泊プランの参加者を募集している。詳しくはホテルの公式サイト(https:// www.princehotels.co.jp/kawana/)で確認してほしい。
こんなダイビングショットができるのは、芝のコートならでは。ウインブルドンをテレビ観戦した後は、希少な天然芝のコートで“ウインブルドン気分”を味わってみるのも悪くない。