コナミアミューズメントは12月13日、日本初となる音楽ゲームのeスポーツプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE(以下BPL)」を発足しました。
BPLは2020年5月開幕予定。一般企業がチームオーナーとなり、音楽ゲームブランド「BEMANI」シリーズのタイトルでリーグ戦を競い合うeスポーツ大会です。初年度は「共和コーポレーション」「マタハリーエンターテイメント」「山崎屋」「ラウンドワン」「レジャラン」「ワイ・ケーコーポレーション」の6企業が参加し、今年稼働から20年を迎えた「beatmania IIDX」で行われます。
今回はBPLについて、「私の20代は“弐寺”に捧げた」と勝手に自負している編集部員・浦和がお伝えします!
BPLの基本的な情報
BPLは先述の通り、参加企業がチームオーナーとなって、リーグ戦を競い合い、優勝を目指します。賞金総額は2000万円です。
1チームにつき、4人のプロ選手が所属します。プロ選手になるには、同社が実施する「プロテスト」に合格する必要があります。プロテストのエントリー資格は「2020年4月時点で18歳以上の日本在住者」です。
合格者はドラフト会議が行なわれ、そこで指名された選手がチームオーナーと契約し、そこで「プロ選手」となります。プロ選手は、チームオーナーとの契約に応じて、出演料が支払われます。
プロテストでは、まず同社による書類審査があり、それをパスすると、会場で実技・面接が行なわれます。なお、プロ選手の枠は24人分しかないので、プロテストに合格しても、ドラフトに選ばれなければ、プロ選手にはなれません!
大会の流れは、全6チームが総当たり戦を2回行ない、上位3チームでさらに総当たり戦の「セミファイナル」を行ない、上位2チームで「ファイナル」を行ない、優勝を決めます。
試合のルールは、4人のうち3人をチームオーナーが選出し、1試合目~3試合目まで、“一騎打ち”のバトルになります。IIDXは「SP(シングルプレー)」と「DP(ダブルプレー)」という、大きく分けて2種類のプレースタイルがありますが、今回はSPのみで競います。
初年度のスケジュールは、1月からプロテストエントリーを開始、3月にドラフト会議、4月にプロ契約を行ない、5月から10月にシーズン戦を開催します。試合会場は、同社が2020年1月に“eスポーツ発信の地”として新たにオープンさせる「esports 銀座 studio」です。
さて、同社主催のeスポーツ大会といえば、他に「KONAMI Arcade Campionship(KAC)」があるのですが、BPL発足でKACは今後どうなってしまうのか、eスポーツ大会としての差別化ができるのか訊いてみたところ、「BPLはオーナーに選ばれし者だけが戦うことができるが、KACは不特定多数、すべてのプレイヤーに参加権利がある大会で、規模感も違う」として、KACはこれまで通り開催されるとのことでした。ちなみにBPLでプロ契約している選手も、KACに参加できます! なお、BPLが5月~10月に設定されているのは、KACの時期と被らないようにしたためとのことです。
また、BPL初年度はIIDXで開催されますが、今後はBEMANIシリーズの別タイトルでの開催も予定しているそうで、2年目以降BPLがどうなるかは「盛り上がり次第」だそうです(笑)