昨年末から何かと話題になっている、MLBのサイン盗み問題。ヒューストン・アストロズがゴミ箱を叩く音を用いてバッターにサインを伝え、球種を読んでいたという事実が明らかになったことで、野球ファンは大きな衝撃を受けた。しかも、そのアストロズがワールドシリーズを制覇していることがより一層問題を大きくしている印象を受ける。
Y’all had to know it was coming ?? limited edition. Get yours before it gets suspended from my shop for a year. https://t.co/HjB9T9ZTVh
— Trevor Bauer (@BauerOutage) 2020年1月16日
現役選手達の反応も様々だが、その多くが「ワールドチャンピオンのリングを返還したほうが良い」という否定的な意見だ。中でも、シンシナティ・レッズのトレバー・バウアーはこの騒動に対して、辛辣なコメントを残し続けている1人。1月には、アストロズがサイン盗みの方法の1つとして採用していた絆創膏に電子機器を入れる方法の、パロディーTシャツを自作・販売したことも話題となった。
“He’s gonna start telling batters what’s coming. … It’s just here it comes, try to hit it.”
Trevor Bauer was indicating to Dodgers’ batters what pitch he was throwing. pic.twitter.com/WyXULCCe98
— ESPN (@espn) 2020年3月3日
そんなバウアーが、オープン戦で驚きのピッチングを披露した。ESPNが公開したのは、バウアーがドジャース戦に登板した映像。この試合でバウアーは、自分が投げる球種を宣言してから投げ込むまさかの行動をとったのだ。オープン戦とはいえ、真剣勝負の場であることには間違いない中、バウアーはサイン盗みに対する一種の抗議のような形をとったのだろう。球種を伝えたのは、最初の打者にのみではあったが、結果的に3回を投げ無失点と素晴らしいピッチングを見せ、開幕に向けた順調な仕上がりをアピールした。
So, um Bauer is really reaaaaaally unhappy. Holy cow. ?#AlwaysRoyal pic.twitter.com/TJDh6ynMOu
— FOX Sports Kansas City (@FSKansasCity) 2019年7月28日
バウアーといえば、昨シーズンあまりの乱調に怒りを爆発させバックスクリーンへ、ボールを投げ込んだことでも話題になった「お騒がせ男」。昨シーズン途中から、レッズへ移籍し今季からは秋山翔吾の同僚となったため、今後日本でも彼の姿を多く見ることになるかもしれない。