7月24日、約4か月遅れながらついに開幕したMLB。今季日本から海を渡った、秋山翔吾や筒香嘉智らが、デビュー戦から活躍を見せる一方、2018年以来となるマウンドに立った大谷翔平が1アウトも取れずにKOされるなど、大きな波乱が起きているようだ。
新型コロナウィルスの影響によって大幅にシステムが変わった今季のMLB。ダグアウト内で選手がよく口にしていたヒマワリの種や、噛みタバコなどが使用禁止になるなど、感染拡大防止に向けてあらゆる対策が取られている。また、コロナウィルスの影響は、選手同士の交流の姿をも変化させているようだ。
話題になっているのは、カブス対ブルワーズの1戦で見られたある光景。3回、2アウトからブルワーズのアルシアがこの試合初めてヒットを放ち出塁すると、1塁手のリゾがポケットからゴソゴソと取り出しアルシアに歩み寄り始めた。ベース上でランナーと会話を交わすのは、MLBでは特に珍しい光景ではないものの、なにやら少し雰囲気が違う。なんとリゾはポケットから消毒液(サニタイザー)を取り出し、アルシアの手に垂らしたのだ。
「Withコロナ」時代を象徴するこの振る舞いを映し出した動画をMLB公式がSNSに投稿すると、ファンたちは一斉に反応。「ナイスガイだ!」「リゾのファンになっちゃうよ」「今季のMVPだ」「面白過ぎ!!」と、様々なコメントが寄せられたのだ。
The year is 2020 and Anthony Rizzo is giving opposing players hand sanitizer at first base. pic.twitter.com/UOZUFaljJ2
— Jared Carrabis (@Jared_Carrabis) July 24, 2020
昨年までだったら絶対に有り得なかったであろうこの光景も、コロナウィルスの影響によって変わったものの1つ。2020年のスポーツ界のあり方を象徴する光景といってもいいだろう。