先日開催された「RIZIN.24」のメインイベントとして組まれた、那須川天心と皇治の1戦。キックボクシングの世界では、未だ無敗と圧倒的な実力を誇る那須川と、武尊との激闘も記憶に新しい元K-1戦士の皇治のファイトは、大会前から大きな話題を呼んだ。
那須川は入場時に「舐めんな!」と大声を発するなど、皇治に向けての敵意を全面に出し、気合が入った様子で入場すると、1Rから皇治を圧倒。スピーディーなワンツーに加え、「最凶」のヒザを見舞わせ、額を流血させた。2R、3Rも終始皇治を圧倒する那須川。その様子は、解説の高田延彦から「人間サンドバックだよ!」といった声があがったほどだ。
しかしながら、ダウンは1度も奪われない皇治は、持ち前の根性で3Rを戦いきる。那須川のKO勝利を予想したファンも多かったが、決着は判定にまで持ち越しとなった。しかし、まともなパンチを1度もくらわず、試合前と変わらぬ顔のままだった那須川の勝利は一目瞭然。3人のジャッジは共に30-27をつけ、那須川は見事連勝記録を伸ばした。
試合前から舌戦を繰り広げていたが、試合が終わると仲よさげに語り合うなど、互いを称え合った両者。那須川はその様子を自身のSNSに投稿。「皇治さん ありがとうございました 色々生意気言ってすみません 熱くなれたし熱くなりすぎた 吠えろ青春」という文章と共に、試合後肩を抱き合う1枚を公開すると格闘技ファンからコメントが殺到。「スピード速すぎて」「こうゆうコメントできる天心が好きな」など、勝利だけでなく天心の潔いスポーツマンシップを称える声が集まったのに加え、11万を超える「いいね!」が集まった。
皇治もまた、自身のSNSを更新。「ありがとう。心からrespect。」と語るなど、こちらも潔いスポーツマンシップをみせてくれた。
Youtuberとしても圧倒的な人気を誇る2人は、この1戦についての振り返り動画も公開している。2人が試合中にどのような心境で戦っているのか気になる格闘技ファンはぜひチェックしてみてほしい。