台湾のプロ野球(CPBL)で見られた、とある「珍プレー」が話題となっている。SNS上で拡散されているのは、富邦ガーディアンズ対統一ライオンズでの一幕。
THAT ONE IS GOOOOOONNN….
NOPE!!!! THAT ONE CAUGHT BY Lin Che-Hsuan!!!
The @FubonGuardians CF Lin Che-Hsuan (林哲瑄) robs a HR away from the Lions and keeps the score at 2-2!#CPBL #CPBLwithFans #TaiwanBaseball #富邦悍將 #ItsTime pic.twitter.com/XJLVzeC0Jg
— CPBL 中華職棒 (@CPBL) October 16, 2020
この日2-2の同点で迎えた6回。ライオンズはノーアウトからのパン・チェカイがセンター方向へ大飛球を飛ばす。バックスクリーンに入るか入らないか、微妙な飛距離の打球に対してセンターのリン・チェシェンはフェンスにぶつかりながらもジャンプ。しかし、打球はバックスクリーンに入ったのか、リンは悔しそうな表情でホーム側を振り向いている。バッターのパンも含め、球場全体が勝ち越しのホームランに大盛り上がりする中、ガーディアンズナインとベンチはセンター方向に向かって拍手を送っているのだ。
With our game tonight postponed due to inclement weather, this seems like a good time to rewatch this subtly amazing play by our center fielder #1 Che-Hsuan Lin against the Lions last week down in Tainan! ???#ItsTimepic.twitter.com/L6NAPpnSgW
— Fubon Guardians (@FubonGuardians) October 22, 2020
これは一体どういうことなのか?実はスローで見てみると、リンがフェンスギリギリのところで打球をキャッチ。なんとホームランを阻止しながらも、悔しそうな表情を浮かべスタジアム全体を騙していたことがわかったのだ。ホームランだと思っていたライオンズ側は唖然。特に悠々とダイアモンドを一周してベンチに帰ったパンは、状況がつかめていないとばかりに憮然とした表情を浮かべているのだ。この球場全体を騙した演技派の振る舞いには、台湾の野球ファンのみならず世界中が大興奮。「コレ最高!!」「どれだけバッターの気持ちを弄ぶんだ」など、英語でのコメントも相次いだ。
2020/10/16………..MAGIC……………..#LinCheHsuan #林哲瑄 Play a Magic play!!! @FubonGuardians #CPBL pic.twitter.com/h1QzhJSReM
— ELEVEN SPORTS TAIWAN (@ElevenSportsTW) October 16, 2020
普段はあまり見る機会がないであろう台湾のプロ野球。他のリーグに比べて「打高投低」の傾向があると言われているが、パワフルな打撃が持ち味の選手も多いため観戦していると非常に気持ちが良い。例年は、日本の若手チームのオールスターと対戦するウィンターリーグも開催されるので、機会があったらぜひ観てほしい。