6月18日、東京・駒沢体育館で行われた明治杯全日本選抜選手権のレスリング女子53キロ級で日体大の藤波朱理が優勝。この勝利で藤波は公式戦100連勝をマークしたことが話題になっている。そこで気になったのが、スポーツ界での連勝記録だ。
まず気になるのが、同じ女子レスリングで連勝街道を驀進した“霊長類最強”吉田沙保里。2001年12月の全日本選手権準決勝で、ダルビッシュ有の奥さんである山本聖子に敗れて以降、2016年リオ五輪決勝戦で敗れるまで、無双の206連勝を記録した(団体戦を除く)。
この投稿をInstagramで見る
実はこの“霊長類最強”には“元祖・霊長類最強”のレスリング選手がいた。1967年から189連勝の記録を持っている渡辺長武だ。現在は全日本マスターズレスリング連盟理事を務める渡辺は現役時代“ワイルド・アニマル”の異名を持ち、「アニマル浜口」の名付け親ともいわれている。
さて、競技の枠を外して、スポーツ全般ではどうか。上には上がいるのが世の常。世界に目を向けると、なんと555連勝を続け「スポーツ界で最も長い連勝記録」としてギネス記録で認定されている選手がいた。
From 1981 to 1986, Jahangir Khan remain unbeaten in competitive play. During that time he won 555 squash matches consecutively, the longest winning streak by any athlete in top-level professional sports as recorded by Guinness World Records #ارض_پاکستان #Pakistan pic.twitter.com/lxwG2qbodg
— The Logical Pakistani (@TLPakistani) February 9, 2019
1963年にパキスタンで生まれたスカッシュ選手ジャハーンギール・カーン。1981年から86年までの6年間の記録である。現在は世界スカッシュ連盟名誉会長を務め、スカッシュをメジャースポーツへと押し上げるべく尽力している。
Jahangir Khan’s legendary record win streak in squash stands at 555 matches… But is that figure correct? #AsianNetwork pic.twitter.com/fmBRWMZLsv
— BBC Asian Network (@bbcasiannetwork) February 13, 2017
ちなみに連勝記録の2位は、オランダの車いすテニス選手エステル・フェルヘールの470連勝。また日本国内に目を向けると、吉田に次いで長いのが女子テニス沢松和子の192勝、女子レスリング伊調 馨の189勝、車いすテニス国枝慎吾が106連勝を記録している。
【記録】藤波朱理(日体大)が国内外100連勝をマークhttps://t.co/WZn4HPOF8f
— 日本レスリング協会(Japan Wrestling Federation) (@JapanWrestling) June 18, 2022
吉田の連勝記録が始まったのは大学1年。今回、日本女子レスリング史上3人目の100連勝という大台に到達した藤波のスタートは、中学2年の2017年夏と、吉田より早いだけに今後の積み上げにも期待したい。