バッグの中、机の上、ポケットの中……。常に身近にある文房具は、仕事のパートナーともいえますよね。ここでは4人の文房具メーカー社員のデスクとペンケースのなかから、相棒認定されているアイテムを紹介。話題の新製品から誰もが知る定番品まで、新旧あらゆる文房具が集まりました。
【その1】キングジム「ディスプレイボード DB-500」3780円(相棒歴1年)
液晶ディスプレイの上にのせ、背面アームで支えるだけですぐ設置できる小物置きスペース。場所を取る卓上カレンダーや、メモなどをのせて、机まわりをすっきり整頓。
だから愛用中!
「デスクワークが多く、デスクまわりが散らかりがちなので愛用しています。工具不要で取り付けが簡単なのも気に入っている理由です」(キングジム 広報室・稲葉大力さん)
【その2】キングジム「テプラ PRO SR5500P」1万9440円(相棒歴1.5年)
PC接続専用機で初の電池駆動テプラ。PCで操作できるので編集しやすいうえ、PCに内蔵されているフォントが使え、表現力豊かなラベルを作れる。Bluetoothでつないでスマホからのプリントも可能。
だから愛用中!
「スマホのアプリからラベルを印刷できるので、ファイルのタイトルなどちょっとしたラベル作成に重宝しています」(稲葉さん)
【その3】プラス「カ.クリエ プレミアムクロス」734円(相棒歴1年)
携帯性がよく見開きでも使いやすいA4×1/3サイズノートのハイグレード版。耐久性と質感の良い含浸紙の表紙に加え、中紙には万年筆と相性の良いパスピエクリーム紙を使用。
だから愛用中!
「内側に名刺が入れられる馬革カバー(限定品)とセットで愛用。万年筆で書いても裏写りしません」(プラス 紙製品マーケティング部・稲垣裕嗣さん)
【その4】パイロット「キャップレス マットブラック」1万9440円(相棒歴1年)
パイロットが開発・製品化した世界初のノック式万年筆。ノック式ボールペンのように素早く書け、使わないときはシャッター機構がインキの漏れや乾燥を防いでくれます。ちなみに稲垣さんは、現在入手困難の限定デザイン「絣」を愛用中。
だから愛用中!
「ノックしてすぐに書ける点と、美しいデザインがお気に入り。社内ではボールペン、お客様との商談では万年筆と使い分けています」(稲垣さん)
【その5】ゼブラ「ジャストフィット 黄橙」108円(相棒歴6か月)
ペン先に柔らかい素材を使用したマーカー。しなって紙に密着するので、書き出しから書き終わりまでペン先が傾かず、真っ直ぐ線が引けます。辞書など厚い本の曲面にもフィット。
だから愛用中!
「ペン先がしなって、不器用な私でもきれいにマークできます。たくさん塗ってもうるさくならない色で、使いやすいです」(ゼブラ 広報室・池田智雄さん)
【その6】ゼブラ「デルガード タイプER」756円(相棒歴4か月)
「芯が折れないシャープペンシル」に、軸を逆さにするだけで消しゴムが出てくる新機構を追加。消しゴムキャップの付け外しに気を取られないので、筆記の集中力が続きます。
だから愛用中!
「考えをまとめるときについ力んでも、芯が折れないので、集中力をキープできます。自動で出る消しゴムも◎」(池田さん)
【その7】三菱鉛筆「ジェットストリーム プライム 多機能ペン2&1」3240円(相棒歴1か月)
低粘度油性ペンの雄「ジェットストリーム」の多機能版。重心バランスの良い金属軸に赤黒+シャープペンシルを内蔵。独自のノック機構など、細部まで使いやすい工夫がいっぱいです。
だから愛用中!
「滑らかで書きやすく、色分けしながら手帳に書き込むのに最適。ネイビーのボディが濃紺のスーツにマッチします」(三菱鉛筆 商品開発部 川上亮介さん)
【その8】三菱鉛筆「ユニボール シグノ 307 0.38mm 青」216円(相棒歴3か月)
新素材「セルロースナノファイバー」配合インクは筆記時に適切な粘度に変化するため、早書きをしても線がかすれにくくなっています。また、筆記跡にインクの塊が残りにくいのも特徴です。
だから愛用中!
「文字がくっきりきれいに書けるので、気に入っています。メモを取るときは、記憶に残るように青インクを選ぶのが、マイルールです」(川上さん)
達人が愛用している文房具は、バラエティ豊かな8アイテムが揃いました。山ほどある新製品を試して辿り着いた厳選アイテムには、こだわりが満載。仕事効率アップのために使ってみては?
【教えてくれた人】
キングジム 広報室 稲葉大力さん
ファイルとテプラで知られる同社で広報歴4年。PR業務のほか、WEBプロモーションも担当。
プラス 紙製品マーケティング部 稲垣裕嗣さん
文房具業界歴10年で、現在は紙製品の企画開発担当。ノートのほか名刺入れも黒で統一。
ゼブラ 広報室 池田智雄さん
文具業界歴25年。ゼブラの広報室室長。最近ペン習字を習い始め、つけペンを持ち歩ている。
三菱鉛筆 商品開発部 川上亮介さん
2003年に入社。国内営業担当などを経て、現在、商品開発部にてボールペンの企画を担当。
構成・文/きだてたく、鈴木翔子(本誌) 撮影/篠田麦也