紙を使ったプロダクトを作るメーカーが、日本にとどまらず、世界中から集結しプロダクトを披露する“紙の博覧会”、「紙博」。
2017年4月に記念すべき第一回が東京・浅草で開催され、紙もの好きの人々に人気を博したこのイベントが、今年も開催。今週末7月14日・15日には京都での開催が予定されており、その予習もかねて、6月に行われた東京会場の様子をレポートしましょう。
まず、こちらは切符をイメージした入場券。
もういきなり可愛いです!
さて、個人的に感じる「紙博」の魅力は、3つ。レポートを交えてご紹介します。
ここがすごい! 紙博の魅力 1
限定商品や先行発売の商品が買える!
ひとつ目は、紙博限定の商品や先行販売の商品を購入できることです。例えば、大阪の紙の卸会社、山本紙業のブースでは、「もぎりメモ」という限定ワークショップを開催。
高く積み上げられた“メモタワー”からメモを豪快にガバッと“もぎる”ことができ、そのもぎった高さに応じてお金を払って持ち帰ることができます。
もぎりたて(?)のメモは、オリジナルの包装紙に包んで渡されます。“もぎり日”を記したシールも貼ってくれるという、手が込んだ限定アイテムです。この辺りの遊び心が大阪っぽいですね。
また、普段紙を毎日断裁しているスタッフさんが手作りした、数量限定のミニパレットも大人気です。
私はもぎりには参加しなかったものの、ミニパレットとセットになったメモを購入しました。
他にも、もう二度と手に入らない生産終了した紙だけを集めて作られた見本帳も限定発売。
メーカーや商社の方に聞いた、その紙にまつわるエピソードも扉部分に記載されています。
続いてハイモジモジのブースでは、SNSなどで話題を呼んだ整理ツール「ワーカーズボックス」のミニチュア版が先行販売。
ただ小さくて可愛いだけでなく、名刺やポイントカードなどカードサイズの収納に役立つすぐれものです。
ぺパラブルのブースでは、「フラワーメモ・リーフメモ」の好きな色を20枚選んで400円(税込)で購入できる限定商品もありました。
通常は同じ色が20枚入って450円(税抜)で販売されていることを考えると、かなりお得です。先着50名様とは、なかなかの高難易度!
続いてはキングジム「ヒトトキ」のブース。
Instagramのフォローをするだけでオリジナルバッジがもらえる、太っ腹なイベントも開催されていました。(数量限定)
では、ふたつめの「紙博の魅力」とは?
ここがすごい! 紙博の魅力2
普段出会えない商品と出会える!
ふたつ目は、普段なかなか出かけることができない遠方のお店や、地域に根ざしたブランドの商品を購入することができることです。
例えば今回は台湾から、台北で人気の文房具店「直物生活文具(Plain Stationery)」が初出店。お店のオリジナル商品をはじめ、世界各国から仕入れた貴重な文房具が並んでいました。
私は、同店オリジナルの新商品、裏抜けしない紙にこだわった「RESEARCH NOTES」と、書き足すことでデザインが完成する「Handy stamp」を購入しました。
続いては、大阪の商店街の一角にある、オリジナルノート作りと紙雑貨のお店「紙匠雑貨エモジ」のブースで購入したオリジナルカード。
私自身まだ行くことができていないお店なので、オリジナル商品を買えてとてもうれしいです。
ここがすごい! 紙博の魅力3
作り手に会えるかも!?
そして3つ目は何より、作り手との距離が近い、ということです。
多くのブースでは、そのメーカーのスタッフや商品のデザインをした人、いわゆる“中の人”が販売スタッフとして店頭に立っています。中には社長さん自らが実際に接客し、販売をされているブースも。
実際に商品を作った人から、商品の説明(ときにすごく熱量のこもった説明)を聞くことができるかもしれない、貴重な機会です。お買い物が楽しく、財布の紐がついつい緩んでしまうこと間違いなしです。
ちなみに……「毎日、文房具。」副編集長は、“諭吉さん”が旅立つほどの散財っぷりだったとか。私はそこまではいかなかったものの……結構買っちゃいましたね。
紙が好きな人にとってはたまらないイベントです。
2018年7月14日・15日の京都会場に、お近くの方はぜひ足を運んでみてください!
【イベント情報】
紙博2018 in 京都
開催日時:2018年7月14日(土)10:00〜17:00、15日(日)10:00〜16:30
場所:京都市勧業館みやこめっせ第3展示場A面(京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9-1)
入場料:500円(小学生以下無料)
http://kamihaku.jp/2018_summer/
【筆者プロフィール】
毎日、文房具。
2014年9月に創刊した文房具の魅力を紹介するウェブマガジン。文房具が大好きなライターたちが、良いと感じた文房具を厳選して紹介するほか、最近では文房具売り場のプロデュースやメーカーとのコラボ企画の運営など、活躍の幅を広げている。