オンライン会議をする際、事前準備として、聞きたいこと・話したいこと・伝えたいことなどをメモにまとめているのだが……話をしながらその紙面を盗み見るという動作は、思ったよりも相手にバレているようだ。対面で話をしているなら、ふと相手の意識が逸れた瞬間にサッと見ることもできる。しかし画面越しだと、相手の呼吸を読むのがとても難しいのだ。
加えて、フレーム内に顔がアップで写り込んでいるから、視線の移動は思ったよりも目立つ。話の途中でチラッと視線が斜め下辺りに逸れると、「おっ、今カンペか何かを見たな?」というのがモロバレだ。もちろん、カンペを見るのが悪いという話ではないし、相手がしていたとしても責めるつもりだってまったくない。ただなんとなく、スマートさには欠けるなー、とは常々感じてはいたのである。
常時カメラ目線でビデオ会議ができるボードが便利
「カンペを見るぐらい問題ないだろ!」というのはごもっともだが、とはいえ実際に相手の視線がしょっちゅうチラチラと画面の外に逸れると、「この人あんまり集中していないな」という気分にもなるというもの。それであれば、カメラから視線を外すことなくカンペが見られれば問題解決だろう。つまり、そういうことができるツールを導入すればいい、ということだ。
リヒトラブの「ふせんボード」は、ノートPCの画面上部に設置することで、内蔵カメラから視線をほとんど動かさずに、ボード面に貼った付箋(ふせん)を見ることができるというもの。まさに欲しかったヤツ、である。
リヒトラブ
ふせんボード
1200円(税別)
使う際には、折り畳まれたボードを展開し、90度回転させて立てたスタンドで画面裏側から支えて設置するだけ。設置までの所要時間は数秒という手軽さだ。ちなみに、横幅は13インチのノートPCにフィットするサイズとなっている。
あとは、平らなボード面に「会議進行に必要な情報」をメモした75×75mmの付箋を貼っておけば、カメラ目線を維持したままでカンペが見放題。付箋は4枚まで並べて貼れるので、60分程度の会議用ならメモの分量的にも余裕で間に合うはず。そんなのPCの画面外周に貼ればいいじゃん、と思われるかも知れないが、ふせんボードはボード面が平滑なので、しっかり貼れて剥がれにくいというメリットもあるのだ。
会議がテキパキと仕切れて、“デキる感”がスゴイ
実際に会議で試用した様子を後から動画で確認したが、我ながら思った以上に「仕事がデキる感」がスゴい。というのも、常にカメラ目線でテキパキと話を進められているので、全体の進行が完全にコントロールできているような雰囲気が作れるのだ。
いちおう、事後に「実は今回こういうツールを使っていたんですが……」とネタバレをしてみたが、気付いていた人はゼロ。知人から「いつもより頭良さそうに見えて、ちょっと違和感はありました」と、失礼なコメントもあったほどで、印象アップしていたのは間違いない。話し方ひとつで大きな差が付くオンライン面接などに使うと、かなり効果が出るのではないだろうか。
このようにデキる印象が与えられることに加えて、会議をテキパキ進行させることで時間が節約できるのも嬉しいポイント。そもそもダラダラと長い会議を喜ぶ人なんかいないので、サッと話を終わらせることで、さらに周囲からの「あの人、デキるな」という評価につながりそう。デメリットは無さそうだし、千数百円で周りからの評価が上がる可能性があるなら、だいぶお得ではないだろうか。