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2019/3/11 21:45

妻の地雷がどこにあるかわからない……そんな夫の救世主となるか!?「妻のトリセツ」

芸能人の家庭生活エピソードトークなどを聞いていると、「恐妻家」と呼ばれる男性がいかに多いことか。妻の一挙手一投足を恐れ、夫側からするといわれのない、理不尽としか思えないイライラの矛先となり、それが精神的苦痛となって離婚にまで至る…というケースもあるらしい。

 

総じて言えるのが、「妻の怒りの理由がわからない」。この一点に尽きるだろう。

 

知らぬ間に妻の地雷を踏んで、爆死してしまう。そんな夫たちの救世主とも言える本が、今話題だ。『妻のトリセツ』(黒川伊保子・編著/講談社・刊)である。

 

 

「女性脳」の特徴を理解すれば、「理不尽な不機嫌」を回避できる!?

夫にとっては、「たったこれだけのこと」。それが、妻にとっては「私という人間を全否定されているかのような一大事」に思えることは、少なくない。

 

だからこそ、夫の何気ない、そして悪気ない言動に深く傷つき、ある妻は夫を猛攻撃する。ある妻は、言葉には出さないが「怒ってます」オーラ全開で、つっけんどんな態度をとる。ある妻は、言葉にも態度にも出さないが、腹の底では怒りがマグマのように煮えたぎっているかもしれない。

 

そんな「理不尽な妻の不機嫌」を回避するには、女性脳を理解することだと黒川氏は述べる。

 

たとえば、「何十年分もの類似記憶を一気に展開する女性脳」。女性は過去の体験記憶に感情の見出しをつけて、脳内に収納しているというもの。特に、妊娠・出産・授乳期に受けた心の傷は一際で、たとえ子どもが成人した後でも、昨日のことのように臨場感たっぷりと想起されるのだ。夫からすれば、「そんな昔のこと、今も根に持ってるのか!」というやつだろうか。

 

さて、この女性脳特有のネガティブトリガー(辛い記憶)を増産させないためには、夫はどう対応したらいいのだろう?

 

 

女性の発言には、とにかく「共感」せよ

黒川氏が提案する解決策は、至ってシンプルだ。とにかく、妻の発言には一度「共感する」ということ。

 

たとえば、「今日は○○(子ども)がずっとグズってて、一日中抱っこしてたの。腕も腰も、もう限界!」という妻の訴えを、仕事から帰ってきてすぐに聞かされたとする。その場合、あなたならなんと答えるだろうか。

 

ずっと抱っこしなくても大丈夫、という意味合いを込めて

 

「なんでそんなにグズってたのかな? あんまり酷かったら、泣いてもある程度放っておいたらいいよ」

 

はたまた、かなり気を利かせて「明日は仕事が休みだから、○○は見ておくよ。マッサージにでも行ってきたら」

 

黒川氏によれば、どちらも不正解だ。ここで妻が求めている正解は、

 

「一日中抱っこしてたの? それは大変だったね」

 

という、妻の訴えに共感する発言、それだけ。解決策を提案する必要はないということなのだ。女性が求めているのは、問題に対する解決策ではなく、(たとえ解決策を求めている場合でも)「自分の想いに共感してくれる」その事実こそが、心のささくれを取り除くもっとも効果的な一言なのである。

 

 

女心と発言はウラハラ

もうひとつ、黒川氏が述べている女性脳の特徴をお伝えしよう。女性脳では、会話の感じ方が4パターンあるのだそう。

 

①心は肯定-事実も肯定

②心は肯定-事実は否定

③心は否定-事実は肯定

④心は否定-事実も否定

(『妻のトリセツ』より引用)

 

この4パターンのうち、女性とうまくやっていく方法は①と②である。つまり、相手の意見に疑問を持ち、たとえ別の意見を提示するとしても、まずは「肯定」することが不可欠だということ。

 

たとえば、子どもの習い事で良さそうな教室を見つけて、夫に報告したとする。そのとき、たとえ賛同できない習い事だったとしても、

 

「うーん、○○には向いてないんじゃないか?」とか「遠すぎるよ。送り迎えが大変だろう?」「ちょっと高すぎるな」などと頭から否定してはいけない。

 

「お! なかなかいい内容だね」「面白いね、どこで見つけてきたの?」と、まずは妻の提案に共感しよう。その上で、上記の反対意見を述べる。このワンクッションがあるのとないのとでは、妻の受け取り方は180度変わってくるのである。

 

 

実は女性が読んでも興味深い

と、ここまで『妻のトリセツ』から、男性が知っておくと役に立つであろう女性脳の特徴をご紹介してきた。

 

このほかにも、「心と裏腹な妻の言葉の翻訳」や「女性にとってのネガティブをポジティブに変える脳科学的テクニック」などが本書には満載だ。

 

ただ、正直なところ「いやいや、私も女性ですけど、そこまでこじらせた思想は持ち合わせていないよ!」と異議申し立てしたい点は多々あった。

 

そもそも、夫への不満を口に出すタイプの妻ばかりではないし、世の夫たちすべてに『妻のトリセツ』に書かれた対処法を求めていたら、それこそ息苦しいだろう。これから恋愛や結婚する若者たちに「女ってやつは、こんなにめんどくさい生き物なのか……」と誤った先入観を与えかねないとも感じた。100組の夫婦がいれば、その関係性は100通りなのだから、致し方ないかもしれないが。

 

だが、一般的な女性の傾向と対策を知るには良い一冊であるし、女性が読むと「あー、確かにこんな気持ちになる!」と頷いたり(共感!)、一方で「だから夫には、私の想いが通じないのか…」と男性脳との違いに気づけるだろう。男と女は、わかりあえないことが多い。だからこそ、お互いに歩み寄ることが大切なのだろうな、と改めて。今後ぜひ、『夫のトリセツ』も出版してほしいものである。

 

 

【書籍紹介】

妻のトリセツ

著者:黒川伊保子
発行:講談社

脳科学をベースに男女脳の違いからくる夫婦のすれ違いを紐解き、奥様の考えていることや行動の理由をズバリと解析。それに対してどのような言動をとれば、奥様にとって最愛の夫でい続けることができるのかという具体的な作戦を提示する、夫のための奥様攻略本。世の中の「奥様が怖い」と思っているすべての夫が、家庭におだやかな愛を取り戻すための実用書である。

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