かつて、これほどまでに痛そうなセルフケアグッズがあったでしょうか……。「トゲマット」「剣山」と表現したくなる衝撃のビジュアルを持つ、指圧マットブランドの最新モデル「シャクティ プレミアムマット」が10月27日に発売されました。
そのシャクティ プレミアムマット メディア向け体験会が、東京・代々木公園BE STAGE内『&102』で開催。実際に“トゲトゲ”の上で悶絶……いえ、極上のリラックス体験をしてきた模様をレポートします。
正真正銘「鋭利なトゲ」の上に寝る体験
会場に入ると、4つのマットが整然と並べられていました。シャクティ プレミアムマットは、遠目には“美しいカラーと模様のマット”という印象ですが、近くに寄ると驚愕! オーガニックコットンのマットに、「スパイク」というプラスチック製の突起がびっしりとついています。

マットの一つに怖々と手のひらで軽く触れた瞬間、「痛っ」と声が出てしまいました。先端が丸くなっているということはなく、正真正銘の「トゲ」です。なんという容赦のなさ。
本当に使って大丈夫なのだろうか……と不安になってきますが、「シャクティマット」は今、海外で売れに売れ、累計販売数300万枚を超えるほどの人気ぶり(2025年11月時点)。日本でも多くの著名人が愛用している様子がSNSをはじめとした各種メディアで見受けられ、話題になっているのをご存じでしょうか。発表資料にも、
「初めて使う人の多くが『痛すぎる!』と驚くほどの刺激が特徴ですが、数分後には身体がじんわり温まり、筋肉がほぐれ、深いリラックスへと導かれる“クセになる痛気持ちよさ”が人気の理由」
とあります。しかも今回体験するシャクティ プレミアムマットは、従来のクラシックモデルから進化を遂げた上位版であり、4年もの歳月をかけて生み出された肝いりの製品。柔らかく沈み込むような感触と、しっかりとした“押し返し感”を両立し、従来モデルよりもスパイクが深部の緊張にしっかり届くよう設計されているのだとか。実力を拝まずに帰るわけにはいきません。
会場には刺激の強さが異なる3段階(ライト・オリジナル・アドバンス)のマットが用意されていたので、まずは一番刺激がマイルドだという「ライト」から試すことに。スパイクの数は、ライト約8000個、オリジナル約6000個、アドバンス約4000個とかなりの差があります。強度が上がるごとにスパイクの数は減るのかと意外に感じるかもしれませんが、数が多い方が体重が分散されて刺激が和らぐわけです。

シャクティ プレミアムマットを手掛けるShakti Japan代表のジェイソン・ラセル・アレン氏曰く、素肌で寝転がるユーザーも多いそうなのですが、初心者にはハードルが高すぎます。一応コートだけは脱いで、マットの上に軽く腰かけると――
「いたたたたた!!?!」
思わず立ち上がってしまいました。取材現場でこんな声を出したのは初めてです。そこそこ厚手のズボンを履いていたのに、それでもお尻に届く鋭利さにびっくり! ここに素肌で寝転がれる人がいるんですか!?
一緒に体験していた他のメディア関係者からも「痛い」と声が上がるなか、Shakti Japanのチームファウンダー・小熊由香さんからこんなアドバイスが。
「最初は体が緊張しているので、特に痛く感じるんです。ふーっと息を吐いて、リラックスしてみてください」

言われた通りに深呼吸をし、できるだけ体を緩めてからもう一度腰掛け、ためらわずに頭から背中、お尻、そしてふくらはぎまで預けてみました。マットやピローは低反発枕のような弾力があり、体をしっかりと受け止めてくれます。
やはり痛いのは間違いないですが、アドバイスを信じて深呼吸を続けていると……1分、2分と経つにつれて、突き刺さるような痛みが“じんわり”とした感覚に変わってきました。点々とした無数の痛みが、じわじわと和らいで面のように広がっていくというか。頭や首、背中の血流が巡り出したおかげで、ポカポカするのです。
5分ほど横たわっただけでは「気持ちいい」境地まではたどり着けませんでしたが、使い続けていけばハマりそうという予感がしました。「慣れてくると、このまま朝まで寝てしまう方も多いんですよ」と小熊さん。ちょっとわかるかも……。
マットとピローは上半身やお尻だけでなく、座った状態でピローを腰に当てたり、マットを床に敷いて足裏をほぐしたりといった用途にも使えます。せっかくなのでマットの上に素足で立ってみると……やはり痛い! 足踏みまではできませんでしたが、10秒ほど立っているだけでも足先が温かくなりました。記者は足がとても冷えやすいので、短時間でも効果を実感できましたよ!

ただの「健康グッズ」の枠を超えた、社会貢献にも繋がるアイテム
シャクティマットは、“指圧発祥の地”とされるインドの女性職人たちが一つひとつ手作りしています。インドの女性の雇用・自立を支援したり、売上の一部を現地の医療支援などにも還元していたりと、マットを買うだけで社会貢献ができる仕組みです。
「商品が良いのはもちろんですが、自分が使うことで遠く離れた誰かの生活が豊かになる、そんな『循環』のストーリーに共感してくださる方が本当に多いんです。ただの健康グッズではなく、想いを繋ぐアイテムなんですよね」(小熊さん)
Shakti Japanは、「インド発祥の指圧文化を、日本のライフスタイルに調和させたウェルネスブランド」。古くから伝わってきた技術を現代に繋ぐと同時に、作る側と使う側をも繋ぐ取り組みにも注力しているようです。購入の際はぜひ、インドに思いをはせてみては。
商品名:シャクティ プレミアムマット
価格(税込):Mat:2万3000円、Pillow:1万4000円、Set:3万3300円
カラー:Shakti Black、Tulsi (トゥルシー)、Amber(アンバー)
レベル:ライト、オリジナル、アドバンス