固定したままページがめくれる!? 開いているページを常にブックマークできる!? 最新型ブッククリップがスゴイ!

ink_pen 2026/2/18
  • X
  • Facebook
  • LINE
固定したままページがめくれる!? 開いているページを常にブックマークできる!? 最新型ブッククリップがスゴイ!
きだてたく
きだてたく
きだてたく

1973年京都生まれ、東京都内在住。フリーライター/デザイナー。 小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の子がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文房具を持ち込んで自慢すればいい」という結論に辿り着き、そのまま数十年、何一つ変わることなく現在に至る。自称世界一の色物文具コレクション(3000点以上)に囲まれながらニヤニヤと笑って暮らす日々。ウェブサイト「デイリーポータルZ」では火曜担当ライターとして活躍中。

文具リテラシー高めの読者にはいまさらの話であるが、昨今、参考書や問題集のページを開いたまま机に置いておける「ブッククリップ」への注目度がとにかく高い。

このブッククリップは、基本的には大型のバネ式クリップで書籍上部を挟むことでページを固定する、というシンプルなものだ。

しかし、ジャンル全体が人気となって次々に新製品が出るようになると、「従来製品、ちょっとここは使いづらいな」という部分を改善した、進化系ブッククリップも数多く登場するようになってきた。

例えば、書籍上部を挟む構造だと、開いた左右でページの量が大きく違うと挟みにくかったり、ページの開きグセがつきやすく書籍が傷みやすかったり、といった明確な弱点がいくつかある。

今回紹介するキングジム「ツイップ」は、その辺りの使い勝手を上手に改善してある、工夫の多い最新型ブッククリップである。

固定したままページがめくれる分割式ブッククリップ

ページ上部を挟む式のブッククリップ最大の弱点は、やはり冒頭で述べた通り、左右のページ量(=厚み)の偏りに対応しづらいということ。

その点、左右をそれぞれ別のクリップで挟む分割式のブッククリップなら、書籍の冒頭ないし最終ページ近くで左右の厚みが大きく違う状況にもスムーズに対応できる。

キングジム

ツイップ

1400円(税別)

キングジムの折りたたみブッククリップ・ツイップは、普段は折りたたんだ状態でコンパクトに収納または携帯でき、使用時には展開して分割式ブッククリップになる。

展開したときには左右のアームをスライドさせることで開き幅を調整でき、A6〜B5サイズの書籍まで対応している。

↑中央のヒンジから展開したら、アームを書籍に合わせて伸ばす。最大長は約439mm。

あとは両端のクリップを左右ページにそれぞれ挟み付けて固定は完了。ページを開いたままで机に広げておくことができる。

↑両端クリップ内蔵のバネは十分に強く、ページはかなりがっちりと固定できる。

クリップを180度回転させれば文字は隠れない

クリップは中窓が開いているので文字が隠れにくいが、それでも邪魔な場合はクリップ自体が180度回転するので、邪魔になりにくい角度に調整できる点も気が利いている。

↑窓開きクリップによって、挟んだ直下もなんとなく視認できる。ただし文字をしっかり追うには不向きかも。
↑クリップがどうしても邪魔なときは、スイング機構でクリップが文字に掛からないよう避けてページを挟むこともできる。これはわりと重宝する機能だ。

ページをうっすらと押さえた状態をキープ

なによりユニークなのが、クリップを開いた状態で固定できる機能。クリップを最大まで開くとカチッと音がしてロックがかかり、開いたままになるというものだ。

これによって、ページをがっちり挟むことなく、クリップでうっすらと押さえた状態をキープできる。すると、書籍を開いたままページをめくれるようになるのである。

↑クリップロック機構を使うと「ページをがっちり挟まないけど、めくれないようにうっすらと押さえる」という状態がキープできる。
↑ページを開いたまま固定し、かつページめくりも可能。ブッククリップとしては非常に画期的な機能だ。

従来のブッククリップでページをめくる場合、どうしても「いったんクリップを外して、ページをめくって、再度クリップで挟み直す」という手順が必要になっていた。

この作業はどうしても両手を使うし、勉強中だと、ペンを手放すことになってしまう。これはなかなかに面倒だし、集中力も削がれてしまう。

しかしツイップのクリップロックを使えば、書籍を開いて固定したままでもページを片手でめくることができるので、とても効率的なのだ。

↑ロック中に基部端のスイッチを押すとロックが解除される。

ただし、あくまでもクリップでうっすらと押さえているだけであり、しっかり挟んでいるわけではないので、固定する力は弱い。場合によってはページが勝手に動いてしまうこともありえるので、そこだけは要注意である。

それでも、ブッククリップで固定したままページがめくれる、というのは、実際に使ってみるととにかく快適。特に、問題集で複数ページに渡る模試をこなすときなどは、このクリップ以外の製品を使う選択肢がないレベルで便利なのだ。

 “オートセーブ”機能付きクリップ

もう1つ、書籍と合わせて便利なクリップがあるので、それも紹介しておきたい。

とはいっても、こちらは書籍を開いて固定する用ではなくて、“どこまで読んだか”をオートセーブするためのクリップである。

ナカバヤシ

パタップ

330円(税別)

ナカバヤシ「パタップ」は、小ぶりなヘアクリップをシリコンでくるんだような外見で、さらにつまみの部分からシリコン製のベルトが延びているのが特徴だ。

↑クリップを裏表紙に挟み込む。全体がシリコンでコーティングされているので、本を傷める心配はなさそう。

使う際にはまず書籍の裏表紙をクリップで挟み、いま読み進めているページにシリコンベルトを乗せる。

読み進めてページをめくると、ベルトはいったん持ち上げられるが、自重によって開いたばかりの新しいページにパタンと落ちる。

↑シリコンのベルトを読んでいるページにペタッと乗せて装着完了。
↑ページをめくるとベルトが持ち上がって…
↑新たに開いたページに乗る。この繰り返しで、常に最新ページにベルトが乗った状態がキープされる。

ユーザーは特に意識することもなくただページをめくるだけで、ベルトは勝手に“いま読んでいるページ”に乗り上げるという仕組みだ。

もちろん、書籍を閉じたとしてもベルトは挟まったままなので、それをしおり代わりにして開くことができる。使い勝手としては、起動すると前回の続きから始まるオートセーブ方式RPGのような感覚である。

↑挟まったベルトがしおり代わりになることで、次に開くときはさっきまで読んでいた場所にすぐ復帰できる。

移動中の読書で重宝

電車やバスなどの移動中に本を読む人は、降りる駅で慌ててしおりを挟まず閉じてしまい、どこまで読んでいたか分からなくなるというのがよくある。

その点、パタップを挟んでおくだけで勝手にオートセーブが効くわけで、これはなかなかに快適なのだ。

ほかにも、手帳に挟んでおくと、前回書き込みしたページにすぐ戻れるので、スケジュールの確認などがとてもスムーズだ。

↑ベルトは半透明なので下に来る文字がうっすらと透けて見える。とはいえ、読書の邪魔になりそうな場合は、クリップを挟む場所を調節したほうが良さそうだ。
↑手帳に挟むのもおすすめ。ペンのクリップを挿し込んでペンホルダーの代用になるのも気が利いている。

実のところ、こういったオートセーブ系クリップは過去にもいくつか製品化されているが、そのなかでもパタップはとてもコンパクトだし、書籍に取り付けても比較的邪魔になりにくい。

実際、筆者もこれまでに同様の製品を試してはいるが、個人的にはこれが一番使いやすいと感じた。なにより移動中の読書で下車時のバタバタがマシになるのは助かるので、今後も積極的に導入していくつもりでいる。

Related Articles

関連記事

もっと知りたい!に応える記事
Special Tie-up

注目記事

作り手のモノ語りをGetNavi流で