機構もデザインも斬新!個性際立つ、注目台湾ブランドの万年筆&ガラスペン

ink_pen 2019/10/28
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機構もデザインも斬新!個性際立つ、注目台湾ブランドの万年筆&ガラスペン
きだてたく
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1973年京都生まれ、東京都内在住。フリーライター/デザイナー。 小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の子がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文房具を持ち込んで自慢すればいい」という結論に辿り着き、そのまま数十年、何一つ変わることなく現在に至る。自称世界一の色物文具コレクション(3000点以上)に囲まれながらニヤニヤと笑って暮らす日々。ウェブサイト「デイリーポータルZ」では火曜担当ライターとして活躍中。

持ち歩きできるガラスペン「デビル ディップペン」

インクを楽しむという点では、持っていると便利なのがガラスペン。“つけペン”なので、万年筆のようにいちいちインクを吸入する手間なく、ペン先にインクをつけてそのまま書ける。インクのテスティングをするには、手軽で最適なのだ。

 

ただ、ガラスペンは名前通りガラス製なので、繊細な先端に衝撃が加わると、折れたり砕けたりしてしまう。基本的には持ち歩きせずに、屋内で楽しむためのものと言えるだろう。

↑GeckoDesign「デビル ディップペン」1万円(税別)
↑GeckoDesign「デビル ディップペン」1万円(税別)

 

そんなこれまでの概念を覆したのが、台湾のデザイン文房具ブランドGeckoDesign(ゲッコーデザイン)の「デビル ディップペン」。なんと持ち運びを前提に作られたガラスペンだ。

 

構造は、木製の軸にガラス製のペン先をはめ込んだだけ、と非常に単純。ただ、ガラスの繊細さと木軸の素朴な力強さが同居するデザインはさすが、個性的なインク瓶などで知られるGeckoDesignだけはある、といった感じ。

↑木軸には固定用のゴムリングがはまっており、ペン先パーツはこの圧力で固定されているだけ。抜き差しは簡単だ
↑木軸には固定用のゴムリングがはまっており、ペン先パーツはこの圧力で固定されているだけ。抜き差しは簡単だ

 

持ち運ぶためのギミックも単純で、ガラスペン先を外して、逆向きにして木軸に差し戻すだけ。「あ、なーんだ」というレベルの単純さである。

 

とはいえ、これなら繊細なペン先は完全にガードされるし、このままペンケースに入れても破損の心配は少なそうだ。

↑ペン先を水洗いすれば、すぐに別のインクが使えるという手軽さは、つけペンならでは。インク遊びには最適だろう
↑ペン先を水洗いすれば、すぐに別のインクが使えるという手軽さは、つけペンならでは。インク遊びには最適だろう

 

インク沼の住人たちは、めいめいでインクを持ち寄ってテスティング会を行っている。そういったときには「デビル ディップペン」がかなり役立ちそうだ。

 

元々、かなりニッチな需要の道具ではあるが、台湾デザイン文房具の良さを味わうという意味では、これもオススメである。

 

【バックナンバー】
きだてたく文房具レビュー

 

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